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湯船に浸かって足を延ばし、少しばたつかせる。
やってる内に楽しくなってきて、バシャバシャと音を鳴らしながら遊んでいると突然風呂場の扉がガラッと音を立てながら開いた。
「梶さん!やっぱり僕も一緒に……梶さん?!」
「…死ぬかと思った。」
「はは、すみません。」
腕を組んで、そこに顔を乗せながら頭を洗う光一を見る。
俺が遊んでいると、光一がいきなり風呂場に入ってくるもんだからびっくりして手を滑らしてしまった。湯船に頭ごと浸かっている俺を助けたのは光一。
俺の隣に来るように湯船に浸かった光一は俺の腰を引いて、後ろから抱きしめる。
「梶さん可愛かったですね。足ばたつかせて。」
楽しそうにそう言われて俺は恥ずかしくなる。顔を両手で覆いながら「さっきの…忘れて」と言ったら「嫌です」と笑いながら言われてしまった。
「梶さん、うなじのこれ。どうしたんですか?」
うなじにある引っ掻き傷を撫でるように言われて、俺は少し口ごもる。
光一に首絞められる夢見て逃げるために~なんて言えないし。
「痒くて掻いた。」
「そう、ですか。」
あーこれは嘘だってバレたかも。俺嘘つくの下手過ぎ。
でも光一はそれ以上は聞かずに俺を強く抱きしめた。
暫くして、光一より先に風呂に入っていた俺は少し逆上せそうになる。
「俺そろそろ上がるから」と言って立ち上がると、光一に股関節のある、腰より低いところを手で掴まれた。
「ひっ」
「柔らかいですね。」
顔だけ後ろを向くと、光一が俺のケツに顔を埋めていた。キモい…これはキモい。
「僕、梶さんのお尻も腰も好きですけど。足の方が好きです。太ももとか。」
お前の好みなんて聞いてねーよ…。端から見たら明らかに可笑しい奴らだと思われるよ絶対。
「あーそう。」
「はい。丁度良いくらいにお肉ついてて触り心地も良いです。揉みたくなります。」
それは褒めているのか貶しているのか。多分褒めているのだろうけど。
ていうか男に言われても嬉しくない。逆に女の子に言われてもちょっとあれだけど。どうせ言われるなら女の子がいい、かな。
「うん…分かったからそろそろ離せ。」
「あ、すみません。」
光一がハッとして、顔と手を離す。俺が湯船から上がって脱衣場に向かって歩いていると、光一に「梶さんってガーターベルトとか似合いそうですね」と背中越しに言われた。
ガ、ガーターベルト…ってあれだろ?女の子がつけるような紐のようなやつ。あれを俺に……。うわー!無い!無い無い!キモ過ぎて吐くレベル。
俺は光一の言葉をわざと無視して風呂場を出た。
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