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【その頃のあの人】
よっ!俺は藤ノ木凜、十五歳。
俺、今まじでテンション高いんだっ!
だって今日から夏休みだしっ。
はーっ…色々楽しみっ!
まぁとりあえず今日はスーパーでバイト中で、せっせと品出しがんばってるよっ。
あれっ…?
なんかいきなり真っ暗になってしまいましたけど何も見えませんけどどうしたのっ…!?
もしかしてこれってリアル停電っ?
…ふぉッ!?久々きたリアルっ!
なんか逆に新鮮で心地いい響きなんですけどっ。
――ぽふっ
えっ、何?ぽふって。
…あぁ、誰かにぶつかったっぽい。
やべ…お客さんだよな?
謝んなきゃ…
――ふにっ
んっ?ふにっ…?
――ちゅく…
「…んっ…?」
ちゅく…?
――れろっ…
「…んぅ…っ…!?」
おいおいおい待て待て待て待てッ!
どうなってんのこれっ…!?
これってキスだよねっ?
しかもディープな種類のやつだよ…?
頭押さえられてて逃げれないしっ…
――れろっ…ぴちゃ…
「…ン…っふ…」
なんか…舌の動きがめちゃくちゃやらしくてやばいんですけどっ…?
…ってバカか俺ッ!?
つか誰だよこの人ッ!?
まさかバカ聖亜っ!?
いや、でもあいつ今日休みだったよな…?
…あ、電気ついたっ。
「……は?誰お前…?」
…………は?てめぇが誰だよッ!?
「…あの…すいません…」
…は?なに謝っちゃってんの俺っ?
キスしてきたのそっちじゃん。
…じゃねーよッ!
「あっ、アオ…こんなとこにいたのかよっ?マジ探したんだけどっ。」
「いや、俺動いてないし。」
「…ていうか誰こいつ?なんか俺とキャラかぶってる匂いするし腹立つんだけどー。」
…は?何こいつ?
キャラ?かぶってねーよ俺そんな女顔じゃねーし細くねーしそんなしゃべり方じゃねーしていうかとかマジとか乱れた日本語使わねーしっ。
…ていうかまじ腹立つんですけどっ?
「お前…星藍の生徒会長か?」
「違います。それは兄です。」
「…そうか。」
はぁ?何がそうか。だよッ!?
てめぇこそ兄ちゃんとキャラかぶってんじゃねーよハゲッ!
…ふぉっ?
なんかいきなり新たなツッコミが生まれたよっ?
ハゲッ!
うわ…これすげースッキリするんですけどっ。
「莉玖、行くぞ。」
「じゃあな、藤ノ木凜。」
「……」
……HA?
なんで俺の名前知ってんのあのリクってやつ。
名札には名字しか書いてないんですけどっ?
ていうか名前にりがつくのがかぶってて腹立つんですけどっ。
ていうか…なに知らない人とキスしちゃってんの?俺…
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