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はじまり
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———あれ、ここどこだろ。頭痛い....
僕どうしたんだっけ....そうだ、猫を助け出そうとして
トラックに轢かれて......
「あれ?!」
夕姫は起こったことを思い出し、目を覚ます
「あれ、僕生きてるの??でもたしかにトラックに轢かれたよね...?
どうして怪我も何もしてないんだろ?」
夕姫は状況が分からず頭にはてなが浮かぶ
少しして周りをよく見ると、見たこともない草原と
たくさんの木に囲まれていた
「え?!ここどこ?どういうこと?
翔太は?あれ???どうして僕森の中にいるんだろ」
全く状況が分からない
さっきまで自分は道路でトラックに轢かれていたのだ
なのに何故どこも怪我もしていなければ、
こんな森の中にいるのか
「どうしよう…ここどこなのかな?え〜どうしたらいいんだろう…
わかんないよぉ〜…グスッ…ふぇっグスッ…どうしたらいいの…?グスッ」
夕姫は、ここがどこなのかも分からず、どうしたらいいかもわからず、
不安で泣き出してしまった。
「ふぇっ…グスッ…グスッ…泣いててもダメだよね……よし…まずは誰か人がいないか
探そう!あ、でもここ森なのか…この森を抜けないといけないよね、とりあえずくだって行けばいいのかな」
夕姫は勇気を振り絞って森を抜けるため歩き出した
「こっちであってるのかなー…というかここすごく暑いな…40度越えてるんじゃないかな…うぅ〜暑い〜喉乾いた…早くこの森を抜けないと…!」
森を抜けようと歩き出した夕姫は、この気温の高さにどんどん体力を奪われ、
すでに降り始めてから1時間ほど経っているが、いまだに森を抜ける
気配はなかった
「どうしよ…ハアッ…もう歩けないっ…喉渇いた…頭クラクラする…ハアッ…ハアッ…
___ドサッ」
森を抜け歩き続けたことと、気温の高さに完全に体力を使いはたしてしまった
夕姫は、立っていられず、木の根元に倒れ座った。
「どうしよう…僕本当に死んじゃうのかな……もう動けない…」
『ねぇねぇ、だいじょーぶ?』
「え?」
『あ、生きてる!』
『ほんとだ!生きてる!』
「え、誰??」
『私たちは森に住む妖精よ!』
『僕たちずっとユキのこと見てたんだよ!』
突然夕姫の目の前に現れたのは、緑の羽に金色の髪をした小さな2匹の妖精だった。
「え、僕のこと見てたって?君たちだれなの??」
夕姫は突然妖精が現れて頭にはてなが浮かんでいる。
『僕たちはこの精霊の森に住む妖精だよ』
『私たち、今までずっとユキのこと見守ってたんだよ!』
『精霊王のマリア様がね、ユキはマリア様の愛し子だから、そばにいて
守ってあげてねって言われてたの!』
『だから僕たちずっとユキのこと見てたよ!』
いつの間にか夕姫の周りには、目の前の2匹だけなく、たくさんの妖精たちが集まっていた。
「精霊王?マリア様?愛し子?」
『そうよ!ユキはマリア様の愛し子!だから人間には見えない私たちの姿が見えるし、こうやって話すことができるの!』
「う〜ん…いきなり言われてもよくわかんないよ〜…あ!妖精さん、
ここはどこなの?」
『ここはリーズリンド王国の東にある精霊の森なの』
『ユキの命が危険だったからマリア様がユキをこの世界に転移させたのよ!』
「リーズリンド王国?どこの国だろう…あの、僕これからどうしたらいいの?僕何もわからなくて…」
『私たちはこの森の妖精だからこの精霊の森のことしかわからないの…』
「そっか…ありがとう!妖精さんたちに会えて少し元気が出たよ!
妖精さん、森の出口はわかる?」
『この道をまっすぐ降りていけば森には出られるわ。でも私たちは
この森から出られないから一緒にこの先にはいけないの。役にたてなくてごめんなさい…』
「そんなことないよ!教えてくれてありがとう!」
『ユキに感謝してもらえた!』
『ユキの役に立てた!』
『ユキが笑ってる!』
『ユキ!私たちずっと雪のこと見守ってるからね!』
妖精たちはみんな嬉しそうにフワフワ飛んでいた
「ありがとう!」
『ばいばいユキ!また私たちに会いに来てね!』
『ばいば〜い!』
『またねユキ!』
「ばいばい!妖精さんたち!ありがとう!」
夕姫は妖精たちに教えてもらった方に歩き出す
「よし!頑張ってこの森を抜けるぞ!」
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