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披露会
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披露会は、衣装が決まって三日後に行われた
ユキは三日前に決めた白いドレスと髪飾りをリナ、サナ、ルナの3人に着付けされた。
ドレスを着た時、3人が「天使だわ…」「美しすぎますわ!」などといっていたがユキは気にせずシドの元に戻った
披露会にはたくさんの人が集まるので、城の外にある大広間で行われる
ユキは大広間にあるステージの裏にいるシドのもとへ小走りで駆け寄った
「シドさん!」
「っ…!準備はできたか?」
シドはユキの方を見て、白いドレスを纏ったユキの姿に一瞬気を取られ、ユキから視線を外した
「?はい!」
「そうか。人が多いがユキはお辞儀をして椅子に座るだけでいい。私はユキの後ろに立っているから何かあったら私をみろ」
「わかりました!シドさんがついていてくれると安心します」
「っ!そうか。行くぞ」
「はい!」
ユキはゆっくりと階段を登り、ステージに出る
(わわ!すごくたくさん人がいる!)
あまりの人の多さに戸惑って止まってしまったが、シドが気づいてユキの背中を優しくポンっと押してくれた
(シドさんがいるから大丈夫…!)
シドに見守られながらユキは足を進めた
ステージの真ん中に立ってゆっくりとお辞儀をすると、人々は一斉に盛り上がって大きな拍手と歓声が上がった
しばらく拍手と歓声が続き、収まってくると、次はたくさんの人に握手と挨拶が始まった
挨拶に来たのは、貴族や伯爵、侯爵、令嬢などの身分の高い人が多く、別の国からやって来たという人も多かった
どのくらいそうしていたのか、ユキは大勢の人の挨拶と会話にだんだん疲れてきて、休憩をもらえないかとシドの方を見る
だが、シドは団員らしき人と話していて、声をかけようにもできなかった
(これいつまで続くのかな〜…疲れたよ…シドさん…)
ユキはシドに助けを求めたかったが、真剣に話しているシドを見て、声をかける勇気は出なかった
そんなユキの気も知らず、ユキの前には次々と挨拶と握手を求めて多くの人がずらっと列を作っていた
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