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騎士団
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騎士団に協力するため、ユキはシドとダイナーと一緒に騎士団の訓練場の前に来ていた
ユキは騎士団の中で構成されている10人単位の少数グループA~J班のうち、シドやダイナーのいA班と一緒に向かうことになった
「俺たちはちっと訓練場に用があるからユキはここで待っててくれな。すぐ終わる!」
「わかりました」
ダイナーに言われてユキは訓練場の扉の前で待っていた
(訓練場ってふたつもあるんだ...シドやダイナーさんはいつもここで練習してるのかな?)
「君、こんなところで何してるのかな?」
「え?」
「お嬢ちゃん迷子かな?」
「お、おいよく見ろジルダ!」
「え?...え?!もしかしてユキ様?!」
「え、マジでえ?!」
「おー!ちょー可愛い!!」
「披露会の時見たけど近くで見るとやばいな!」
いきなり話しかけられ振り返ると、全員軽く180㎝は超えているであろう8人ほどのガタイのいい男の集団がいた
おそらく騎士団の団員だろう
怒ったりしていないのに雰囲気や威圧感が半端ない
「ユキ様こんなところでどうされたんですか??」
「迷っちゃいました??俺送るっすよ!!」
男たちは最初ユキを迷子だと思ったが、ユキの髪や目を見て愛し子だということに気づき、みんな興味津々にユキを取り囲んで話しかけている
「ぇ、ぇと、あの、その…」
「え?なんて言いました??」
1人の男がユキにグイッと近づく
「ビクッ__ぁ…ぁぅ………」
ユキは怖くて服を握りしてめて目を瞑った
「おいジルダ、ユキ様が怯えている、少し離れろ!」
「だってなんて言ってるか聞こえねぇしよぉ!」
「それでも距離感があるだろ!それに声がでかい!」
「あ?なんだとぉ?!お前だって声でけぇじゃねえかよ!」
男たちは何やら言い争いを始め、ユキはその迫力に怖すぎて腰が抜け、後ろに
コテンッと転んで耳をふさいだ
「あ、ユキ様!大丈夫っすか?!」
「お前がうるさいからだぞ!」
「お前だってうるせぇだろ!」
「お前ら何している」
「「「「「「団長!!」」」」」」
シドとダイナーが訓練場から戻ってきて団員たちに話しかける
「し、ど…?」
「っユキ…!」
地面に座り込んで震えているユキを見つけたシドはユキの元に行く
「し、ど…しど…!」
「もう大丈夫だ。怖くない。
お前らユキに何をした?」
ユキはシドに抱きしめられ服をぎゅっと掴む
シドはユキを宥めながら団員たちをギロっと睨んで問う
「いや、ユキ様が1人でここにいたんで、迷ったのかと思って声をかけただけなんすよ!」
「言い争いをしていたようだが?」
「それはこいつが俺に声がでかいとか言ってくるから!」
「実際でかいだろ!」
「お前だってでかいだろ!」
「黙れ。」
「「「__ギクッ」」」
シドのドスの効いた声に団員全員が凍りつく
「デカいお前らが寄り集まって取り囲むな。ユキが怯えるに決まってるだろ。それから声がデカすぎる。デカいのは図体だけで十分だろ。声を抑えろ」
「す、すいませんした…」
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