アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
出発
-
「ほんとすんませんしたユキ様!」
「い、いえっ僕のほうこそっ」
そんな感じでことは解決したが、シドを怒らせるとヤバい…と団員全員が思ったのであった
現地までは馬で向かうが、馬なんて乗ったことのないユキは当然乗り方などわからないのでシドと一緒に乗る
シドはユキの脇に手を入れて馬に乗せ、ユキの後ろにシドが乗った
(馬って意外と高いんだな)
そんな呑気なことを思っていると、シドが鞭を打って馬がはしりだす
「ぅわっ!」
ユキは馬がいきなり走り出し後ろに体勢を崩す
怖くなって鞭を持っているシドの腕にしがみついた
「ユキ、ちゃんと支えているから落ちることはない。安心しろ」
そう言われてユキは安心してシドに身を任せた
団員はシドを先頭にして左右斜め後ろを走っている
魔獣が多数出現しているという南の草原はとても広大で、目的地に着くまではかなり時間がかかる
_____ドーーーーン!!
「「「「「?!」」」」」
「ぅわ!なんだ今の音?!」
「お、おいあれ見ろ!!」
「……………おいおい…な、なんだありゃ?!」
目的地を目指し駆けるA班の少し遠くの方で、突如爆発音がなり、それと共に現れたのは、巨大な体と翼を持った魔獣
「マジかよあんなデカいの見たことないぞ!!」
「どーなってんだよまじで!」
「おいおいなんかあの魔獣すごい勢いでこっちに向かってるぞ?!」
「団長!どうしますか?!」
「もうすぐB班とD班のいる目的地につく!合流してから戦闘に入る!」
「「「「了解!!!」」」」
全速力で馬を走らせ、見えてきたB班とD班と合流する
「…よっし!これでとりあえずここらにいる魔獣は倒した…!……っお!
シド団長!!」
「ジャン、魔獣は全て倒したか?」
「はい!今最後の一匹を片付けたとこっす!………って、え、後ろになんかすげぇデカい魔獣がこっちにきてる?!」
「全員聞け!今からあの巨大魔獣を倒す!A班が前衛で戦闘にかかる!
B・D班は左右から援護、B班は右翼、D班は左翼を狙え!」
「「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」」
シドが全員に戦闘の指示を出し、それに従って全団員が戦闘準備に取り掛かる
ユキはいきなりの戦闘状態に、追いつけていない
するとシドがさっきとは違って優しい声でユキに話す
「ユキ、今からあの巨大な魔獣を緊急で討伐することになった。私は討伐に参加するからユキは馬を降りてここで待っていてくれ」
「シド…!」
「大丈夫だ。ユキはここでじっとしていろ」
「ぅ…はい…」
「いい子だ」
そういってシドは頭を撫でる
自分も何か役に立ちたいが、あいにくユキは攻撃魔法は一つも持っていない
何もできない自分に腹が立つが、今はじっとしているのが1番だと考えたユキは
シドのいう通り馬に降りた
___ゥ“ア“ア“ア“ア“ア“ア”
魔獣は大きく叫び、翼を大きく広げる
「攻撃開始!!!」
シドの掛け声で、団員が一斉に攻撃を始める
魔獣は攻撃をくらうが、それでも動きを止めない
魔獣は、団員の攻撃を受けながら、ユキの方へ一直線に迫っていく
「っえ、どうして僕の方に来るの?!」
「!ユキ!逃げろ!!」
ダイナーが叫ぶ
魔獣は大きく口を開けてユキに向かって突進する
「っな?!あいつユキを食おうってのか?!」
「ユキ様!!」
ユキは恐怖で足が一歩も動かせない
強く目を瞑り、身構える
食べられる………!!
___ギンッ!!
「………ぇ、シド……?」
金属が鳴る音が聞こえ、目を開けてみると、シドが魔獣の口を剣で抑えていた
「…っユキ…大丈夫かっ……?…ック…!!」
シドは全力で魔獣を抑えているが、魔獣はシドを押す
「シド!!」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
30 / 30