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男を知ってる体ではあったけど、ハルは色んなことに不慣れでウブで新鮮だった。
男同士のセックスってのは準備が色々大変だし、ハジメテ同士だとやっぱ、初めから快感を拾わせんのは難しい。そのもどかしい段階を済ませて、既に快感を覚えてる状態だってのは、オレにとってマイナスにならねぇ。
オレのために準備された体、っつーか。ほどよく熟した果実っつーか。快感に脚が緩んで開くとこも、無意識に男を誘う目線も、何もかもがたまんなく好みで、夢中にならねぇ自信がねぇ。
ハルも「初めてじゃない」なんて言ってたし、体は正直にそうではあるんだけど、何つーか反応がウブで、無知で、そのギャップにまたそそられる。
別に処女厨でもねぇし、オレだって童貞でもねぇ。過去は過去で、今は今。オレの前に何人いようと気にしねぇし、オレが何人と寝ていようと気にされたくもなかった。
ただ、誰がハルのこんな美しさ作り上げたんだろうってことに、嫉妬しねぇでもなかった。
そのクズがまさか自分の親父だったとは予想外だったけど、ある意味納得でもあった。親子で好みが似るってのはあるんだな。遺伝子ヤベェ。
あと、ハルからちょっとずつ聞いてた「前の男」のクソっぷりが、親父に当てはめるとマジでありそうで、それにもすげぇ納得した。クソでクズだと思ってたけど、お前だったのかよ、分かるわ。って。
しかもあのクソ野郎、こんなキレイなハルのことを「お古」とか言いやがった。もうアホかと。ハルがそうならお前は何だっつの。思わずグーで殴っちまったけど後悔はしてねぇ。
おまけで粗末な股間も潰しておいた。しばらく転がってろ。
親父に対して思うところってのは、オレとしてはそんなモンだ。別に劣等感も持ってねぇし、気後れもしてねぇ。
ただ、ハルを泣かせたのだけが許せなかった。
あと、親父似のクソだと思われたくもなかった。
車から部屋に直行できるタイプのラブホに入り、ハルを安心させるように抱き締める。
「ナツ……好き……」
黒目がちのデカい目を潤ませて、ハルがオレの首元に白い腕を巻き付けた。そんな甘えるような仕草を見せんのは初めてで、愛おしさが沸き上がる。
噛みつくようにキスして、深く舌を差し入れると、ハルが「んっ」と淡くうめいた。
荒々しく、ちょっと大げさなくらいに強く求める方がハルは好む。
クソ親父に拒絶されたことが尾を引いてんのかも知れねぇけど、オレとしてもちょっと手加減できねぇくらいにはハルのことが欲しいから、皮肉だけどまあ丁度いい。
繰り返すキス。互いに待ちきれなくて服を脱がし合い、浴室になだれ込む。
そのままベッドに直行でもよかったけど、ハルが「洗って」って思い詰めたように言うから、お望みどおりに全身くまなく洗ってやった。
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