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47 大翔視点
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「寂しかった昨日会えてないから」
「俺もだよ、早く帰ろう」
悠里と合流して俺達は下駄箱まで行き2年生側の出入り口から出ると
「ゆ・う・り・ちゃんー会いたかったよー」
目の前に居たのはさっきの草下とか言う奴だ。
悠里は途端に震え始めて俺の後ろに隠れて強く抱きついてきた。
何なんだ?そうだ水泳部だから面識あるのか。
でもこの怯え方ただ事じゃないぞ、コイツ悠里に何を
「君はさっきの草下くんだったね、悠里に何か用?」
とりあえず冷静に聞いてみた。
「またあんたかぁ、千尋ちゃんだけじゃなく俺の悠里ちゃんにも手出してんの?さっきは千尋ちゃんと倉庫でイチャイチャしてた癖に今度は悠里ちゃん口説いてんだ?」
俺の悠里ちゃん?
「倉庫でイチャイチャ?」
悠里もこれには反応した
「さっきも言ったけど千尋も悠里も友達だよ、それより君こそなんなの?悠里怖がってるし、帰ってくれないかな」
「あんたなんかムカつく優等生ぶってんの?、あんたに用はないし、悠里ちゃんから離れてくれない?」
コイツ先輩にこの態度かよ、部活でもそうなのか?
「悠里早く帰ろ?」 「うん」
シカトして俺達が先に歩き出した。悠里は俺の袖掴んだままだ。とりあえずは悠里宅の方が近いし、一旦帰そう。
「アンタら付き合ってんだなぁ、昨日とい、今日の見てる感じでわかったわ。」
2人とも足が止まった。
コイツ、、あと昨日?何があったんだ?
「まさかお前悠里に何かしたのか?」
「ちょっとご褒美貰っただけだよ。悠里ちゃんこんなのがいいんだ?こんな奴辞めといた方がいいよ、さっきも千尋ちゃんと倉庫でラブラブだったし、なあ」
「大翔どういうこと?」
悠里がまた泣き出してしまった。
「違うんだ悠里、体育の片付けしただけだよ」
「あれー頭撫でたり抱き合って熱いキスしたり」
いい加減頭にきた
「このヤロー」
俺は殴りかけたが悠里に止められた
「大翔やめて、俺は大丈夫だから早く帰ろ?」
「チッ…惜しかったなぁもうちょっとで問題に出来たのに」
パチーン
「悠里!」
引っ叩いたのは悠里だった。
「問題にしたきゃすればいいよ。俺はそれくらいお前が許せないし、大嫌い。そうだよ大翔と付き合ってるし、大事な人だ。だから俺達に関わらないで、部活でもほっといて」
泣き続けながらも言い切って俺に飛び付いてきた。
涙を拭いて「帰ろ今度こそ」 「うん」
流石に草下もそれ以上は深追いしてこず黙って帰っていった。逆方向側で良かった。
「悠里ごめんね」
「謝るのは俺だよ巻き込んだんだし、話たいことあるんだ、聞いてくれる?聞きたい事もあるけど…」
千尋の件だな
「うん、後でゆっくり話そ、今日は悠里の家でもいい?悠里が心配だしさ」
「うん来て」
俺達は悠里の家に向かったその際は無言だった。
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