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「大翔もういいよ。お兄ちゃんもやめて」
「千尋?」 「ちぃ何言ってんだ?」
千尋が泣きながら抱きついて来て
「松丸から奪いたいと思ったけど、大翔が辛いだけだし、大翔が好きなのは松丸でしょ?僕は勝てないのがわかった。今日一日だけでも嬉しかった。もう呼んだりしないから安心して?」
「千尋…」
「今日で忘れるから。ねっ?皆今日のは忘れよ」
泣きながら無理に笑ってる。千尋までも傷つけた…
「勝手に決めんな!俺は許さねーし、パパだって知ったら大翔の奴どうなるかな?」
コイツ千尋まで脅すのか?
千尋はまた震えだした。
覚悟を決めなきゃ!
「無理です。千尋のためにも言います。千尋とは付き合えません。今日してしまったことは欲情したとは言え反省してます。2度とお邪魔しませんし、千尋とも距離は置きます。中途半端な事が一番傷つけてしまうと思うからです。」
めっちゃ自己中だ、分かってるけど
「いいのか?このままじゃ済まさないぞ?」
「ならやってみろ!母や恋人と家族に何かしたら相手が誰だろうが俺も容赦しねぇぞ!」
雪哉も千尋も一瞬固まった。
俺…今なんか我ながら怒り方だった、、
「なんだ今の、、ま…いいや気持ちよかったし、熱意に免じてやるよ。ちぃも泣くな。俺は引っ込むから二人で話しな、でもまた抱いて貰うからな大翔」
「ありがとうございます雪哉くん」
「LINEだけ入れとけ、ほらっ」
追加後じゃあと言って出ていった。
「ごめんね、千尋エッチまでしといて本当最低だね。」
「して欲しかったから嬉しかった。ありがとう大翔。明日からは友達ね?」
悠里にも打ち明けよう。隠し事はしないと約束したし、今日だってどんよりしてるかも…
「うん、俺悠里に全部話すよ。どんな事になっても受け入れるし、勝手かもしれないけど、筋は通したい。君らも水泳部でどうか分からないけど千尋は許してくれる?」
「うん、俺にも責任あるから。松丸に殴られてもいい。」
俺のメッセージ悠里に伝わるかな?
「じゃあね千尋」「うん最後に」
チュッ…レロッレロッ…チュッ…
玄関で最後のキスをして抱きしめた。
「大翔様―」
メイドの綾乃さん?がきた。
「あちらの車にお乗り下さい。
ご自宅までお送りしますので」
「いやそんな申し訳ないです」
「そんな事仰らず、どうぞ」
「綾乃さんは運転も上手いから心配するなよ」
「ありがとうございます、千尋…学校でね」
頭撫でてあげた
「…うん今日はありがとう気をつけてな」
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