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89 立花隆之視点
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あの子が自殺を図っただと?
「クソッ、直ぐにでも監視させとくべきだった
まさか大翔が自殺を図るなど計算外だった…
いや待てまだ自殺かは分からんな…警察はどう動いてる?」
「サツからの情報では自殺と判断したそうです、PCで作った遺書があり指紋はついてましたし、上履きも脱いでいたと。本人については全身打撲に複雑骨折、頭も打った形跡があるそうで現在ICUにて意識不明の重体との事です」
「回復はするのか?」
「身体の怪我は治療で治っていくでしょうが
意識は戻る可能性は何とも言えないかと、
仮に戻っても脳や身体に障害が残るかもしれません。最悪は植物状態か死亡もありますね。
つまり完全に全て元通りになる可能性はほぼありません」
宏の…宏の忘れ形見を、、
「クソッ!」
「会長ご安心下さい、
アレは何としてでも必ず見つけます」
私はとっさにウチの下請けの病院の院長に掛けた
「そういう訳だからすぐにそっちに転院させろ!
最新の設備で優秀なドクターを付けて最優先に大翔の治療に当たらせろ!
意識も戻させるよう言っとけ!」
「それは不可能です。手配は出来ますが未成年となりますと意識もないので…
つまり母親の同意が絶対必要になります。
それにわが院は立花グループ関係者様のみに特権を与えられますので雪哉様や千尋様ならともかく全くの部外者となりますと適応外になりますが…」
「黙れ!特権などいい、母親も書類上も私が対応する。貴様は大翔の対応だけしろ!
応じれば多額に貢献金も貴様の院に払う…それにこれは会長命令だ!すぐに手配しろ!
従わないなら病院事潰す。院長貴様も家族も
終わりだ…末っ子の娘は大学受験らしいじゃないか?
まだこの私に意見があるか?」
「申し訳ございません…どうかお許しください…
かしこまりました会長…直ちにこちらに移送の手配させます。○病院の桐原大翔ですね?」
「そうだ、完治させたら更に倍払う。
必ず腕のいい奴を担当医に付けて息子達と同等だと思って扱え、万が一死なせたら病院事貴様も終わりだ。
後私に常に容態の報告しろいいな?」
「了解いたしました会長……担当には沖田君をつけます。ご存じのように彼は優秀ですから…
ではすぐに○病院に連絡いたします。
引き継ぎと移送の手配を…」
横で聞いてた相澤が……
「院長相澤だ、少し待ってくれ」
「は…はい」
「なんだ相澤?」
「会長一度落ち着いて下さい!奴らも桐原大翔の件は既に知ってるはずです。もしかしたら我々が仕組んだと思い、警護を付けてくる可能性もあります。千尋様のお見舞いすらリスクがあるのに今彼を転院させたら危険です。
方法は考えてみました。病院には既に手回し済みです。奴らの出入りや桐原大翔の容態は逐一入ります、見たところ桐原大翔の入院先もそれなりには設備が良いとの事です。
それで宜しいですね?会長」
「チッ…分かったよ」
「院長申し訳ないがキャンセルします、ですがカルテは入手したので念のためそちらの見立ても知りたい頼めるか?」
「分かりました。沖田君に確認させ相澤様にご報告いたします」
ガチャ
「全くいつまで宏の亡霊に囚われてんだ!
お前には俺がいるだろ隆之?」
チュッ…チュッ…レロッ…ウァッ…レロッ//チュッ
《ゆき》
「ハァハァ…うるさいもう休む今日は下がれ」
「チッ…はい会長失礼いたしました」
「相澤、まさかお前や立花グループは関与してないだろうな?」
「グループ全体まで根拠はないですが、少なくとも私は誓って関与はしてません」
「万が一関与してたら只じゃ済まないぞ?」
「確かに桐原宏も息子も憎いし嫌いだ。でも隆之が指示しない限りは手出しはしないよ。ハニー」ガチャン
嘘はついてない。
生まれた時から一緒に育ったから分かる。
だがすまない…僕の心は宏だけなんだ。
今日も後ろ使おうかな、大翔に会ってからは後ろばかり…いや正確には宏が恋しくなる。
夜は気が済むまで自分を犯した…僕のひろし。
宏愛してる…君の元に行きたいよ。寂しいよ宏
いっそそっちに行っていいかい?宏
《ゆき…まだ生きてくれ》
宏?宏なの?ずっと会いたかったチュッ…チュッ…レロッ
《俺もゆきを愛してるよ、俺の可愛いゆき》
抱き締めてくれてる…宏だ。宏愛してるもうどこにも行かないで…
《ゆき悪事はもうやめてくれ、これが最後のお願いだ、でも俺はゆきを傷つけてきてばかりだった本当にすまない…でももうお別れだ》
勝手ばかり言って……
本当だよ…言いたい事いっぱいあるんだから!でもお別れなんてイヤ…行かないで…もう僕から離れていかないでお願いだから
チュッ…チュッ…ウウッ…チュッ…レロッ…レロッ
《愛してるよゆき…あっ!ゆきじゅんをしんじ
「ハァハァハァ…ひろ…し?」
夢だったんだ、、一生あのままでいたかった。
悪事はするなか…優しくて変わらないな。
キスの感覚は不思議とあったし、
抱き締めてくれたぬくもりも宏だ。
《愛してるよゆき》
なら僕の側にいてよ…でも久しぶりに会えて嬉しかったよ。
彼の前じゃいつも甘えん坊の子供になっちゃうなぁ…可愛いって僕もう40過ぎたよ?
僕が童顔だからかな?君は小学生の頃から最後に会った日までいつも可愛いって言ってくれたね…
昔からわがままな僕について来てくれた…宏
《ゆき…じゅんをしんじ…
るな?、、だよね宏?
本当にどこまでも優しんだから君は…
宏ありがとう、でも心配しないで。
それとごめんね約束守れそうにない……
高校の時のあの駆け落ち成功してたら今も2人で幸せだったかな?その時追ってきたのも…
コンコン
「失礼します、おはようございます会長」
もうとっくに僕は穢れたんだ。ごめんね宏。
「ああ着替えたらすぐ出る。大翔の様子は?」
「現在は特に変化はないようです。容態が変わればすぐ知らせが入るようにしました」
「分かった」
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