アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
解放 -7-
-
獣のように荒い息遣い。まさしく化けの皮を剥いだといった具合で、武上は上を向いた櫻井の尻を両手で揉みしだきながら左右に開いて、さらけ出された肛門に熱い息をかけている。
わずかに櫻井の身体が震えたのを見ると、舌を出してその皺を上下にベロベロと舐め出した。
「あ……」
櫻井は熱い舌にアナルを濡らされる刺激に声を上げた。
舌はそのままそこを開こうと先を尖らせて突きたてられるが、興奮に櫻井が身を固くするせいもあって、その力だけでは押し広げられない。
名残惜しそうにチュッとそこにキスをすると、代わりに指が突きたてられる。
「それでは本日の開発を始めます。……なんて、もうとっくに仕上がってるか」
一瞬だけ、いつもの武上のように抑揚のない声をあげたが、そのあとでまた楽しそうに下品なことを言いながら、既に仕上がっているというアナルに指を侵入させた。
「んっ……」
うつ伏せのまま、櫻井はビクッと身体を跳ねさせて、すぐに奥まで入った指を直腸内で感じた。
武上はその愛撫の仕方もいつもとは違う。
全体を満遍なく、というよりは、奥まで入れた指をそのまま掻き回して挿入用に広げていっている。少し痛みを感じるほどに荒っぽいやり方。
櫻井は自分からはほとんど動かないまま、武上の良いようにさせていた。武上を跳ねのける気力ももうない。
ただ、そのまま早く終わってしまえと願いたいが……
指が抜かれると、櫻井はまた仰向けに戻される。広げられた足の間に武上の身体が入り、嬲られたそこにペニスの先端が当てられた。
ハァッ……と息を吐いた後、それがズッと、身体に侵入してくる。
「ああぁっ……」
痛みの大きさに、櫻井は声をあげた。ペニスはゆっくりと奥に入り、アナルの中を徐々にいっぱいにしていく。
最初はゆっくり、ズルズルと入っては引きだされ。
抉られていくようだったのが、櫻井の身体もその大きさに段々と順応し、滑りが良くなっていくのが櫻井自身にも分かった。
それに合わせて穿たれる速度も速まり、快感の波もじわじわと浸食し、櫻井を支配しようとする。
「あ……ふっ、う、あぁ……」
櫻井は顔を歪めながら、咄嗟に目の上に腕を下ろした。しかし顔を隠しても、しゃくりあげる声とシーツにできる小さな染みは隠すことが出来なかった。
武上はその声に動きを止め、眉を垂れさせながら首を振った。
「……そんな顔するなよ」
かと思えば、櫻井の身体をきつく抱きしめてガツガツと腰を振り責め立てた。
「あぁっ!ひっ、……うあぁ……っ、ああぁ……!」
嗚咽に嬌声を混じらせて、櫻井は泣き顔を武上に晒す。
「かわいい……あぁ、かわいいっ……!」
「ああぁっ!ぁ、はぁ、あぁ!」
耳元で囁かれたあとに、耳に舌を押し当てながら舐めまわされ、櫻井は更に乱れていく。
「あぁっ、い、いやだっ……、あ、あっ!」
拒否の声を上げると武上は上体を上げたが、身体の中央は繋がったまま、櫻井を犯すことを辞めはしなかった。
「そうだなぁイヤだなぁ!?最悪の状況でお先真っ暗だってときに、ケツで感じたくなんかないな!?セックスして悦んでたくなんかないよなぁ!」
怒鳴るような声で武上がまくし立てる。
「でもお前はケツにチンコ突っ込まれるのが大好きになっちまったんだ。そりゃしょうがねえよ、俺がそうしたんだもん。あぁ、お前がこんなになっちまったのは俺のせいだ!ハハハハハ!」
武上の高笑いに、悔しさに頬が熱くなってくる。自分の身に起こっていることが快楽としてありありと感じられることを、拒みたいのに拒めなかった。
犯される。
そんなことが、2人の元から引き離される悲しみよりも上回って、自分を世界に引き戻しにくるなんて。
「あっ、う、うああぁぁ……っ、く、あぁぁ……」
心と体が引き裂かれるような思いに、櫻井は溢れる声も涙も、抑えられないでいた。
「そんな風に泣かれてさぁ、俺も……っダメだ、口開けろ櫻井!」
武上に言われずとも、櫻井は口を閉じてはいられなかった。
「あぁっ!」
武上のペニスが急に抜かれて、櫻井がその刺激にビクッと震える間に、それが口の前に持ってこられた。
「あっ……んんん……」
ビュッと、最初の一噴きが櫻井の顔にかかる。その後すぐにペニスが口の中に押し込まれ、そこから溢れだした精液はすべて櫻井の口腔に出された。
武上は大きく呼吸しながら、櫻井の頭を押さえつけてその口内に射精を続けた。
櫻井は気色悪いと頭で唱えながらも、口の中で柔らかくなるペニスの舌触りと、絡みつく粘液の味は、しっかりと感じ取っていた。
櫻井が握っていた拳から力が抜け、クシャリと丸まったハンカチが転げ落ちた。
武上はそれを拾って自分のペニスと櫻井のアナルを拭って、ヒラリと櫻井の顔の上に落とした。
薄暗い部屋の中で、櫻井はべたついたハンカチにほとんど完全に視界を奪われた。
「はぁ、抜かせてくれてありがとう!お礼にカメラは外してやるよ、俺がここでナニしたかも消しといてやる」
ハハハと笑う声と足音が、部屋のあちこちを行き来する。
櫻井は足を開いた状態から動けないまま、汚れたハンカチの下ですすり泣きを続けた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
75 / 88