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開発 -3-
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櫻井の答えに、武上は何も言わず櫻井の顔を眺め続けた。その視線は櫻井にとって、尻に埋め込まれた異物よりもよほど居心地が悪く、緊張感を与えるものだった。
「ありがとうございます。黒宮にはその通りに伝えておきます」
武上は少ししてからそう答えた。
彼が櫻井の答えに何をおもったかは分からない。今の自分と同様に、大した感想は無いのかもしれない。
「それでは、少々こちらを動かします。よろしいでしょうか」
「はい」
答えを返すと、尻の内側が妙な方向に動く感触がした。また頭を上げて様子を窺うと、その棒をクルクル回していた。
それだけなら違和感だけで痛みは感じないのだが、挿入の角度を変えられて肛門の皺が伸ばされると、ピリッとした痛みがあった。
「これ、裂けてないですよね?」
「えぇ」
返事の後に、その棒がズルズルと尻の中から引き抜かれた。
ぬめった液体で光るそれを眺めながら、櫻井は腹の中が落ち着くの感じた。しかしそう思った矢先に、またそれが腹の中に押し戻されて、櫻井は息を詰まらせた。
「腹が……」
「はい」
「ゴロゴロするような、なんか微妙な感じですね……」
「拒否は可能です」
「いえ、このままで大丈夫です。……疲れてきたんで、腕を離してもいいですか」
「えぇ。膝は開いた状態を保持していただいてよろしいでしょうか」
「あぁ、はい」
そこからしばらく、ゆるゆるとした抜き差しが尻の中で行われていた。抜かれる時は解放感に似た安堵を感じるし、それを武上にも伝えた。
しかしまだ違和感の方が大きいし、櫻井のペニスは相変わらず勃起しない。そこから進展しないまま、武上は棒を引き抜いた。
「これから俺の指を入れます」
「はい」
「まずは小指から挿入します、よろしいでしょうか」
「はい」
また櫻井の肛門を武上の指が擦ってくる。物で弄ばれたその場所は、先程と同じ行為にもくすぐったさより痛みを感じた。
さっきまで入っていた棒よりも武上の指は短いが、しかし太さがある。きつそうかもな、と思うと少し体が強張った。
櫻井の緊張を武上は知る由もないのか、それとも察しながら敢えてそうするのか、このタイミングで指が肛門に入りこもうとしてきた。
「ぅ……くっ」
押し広げられる痛みはあるものの、指が滑り込んでくるまでは早かった。おそらく、ローションのおかげだろう。
武上の指はゆっくりと櫻井の直腸を貫いてくる。太さの分先程のおもちゃより存在感があり、『入っている』という実感があった。
「入りきりました」
「……はい」
櫻井の呼吸はわずかに乱れていた。その圧迫感に耐えるには、呼吸をいつもより大きく取る必要があった。
「うっ」
その指が中で動くのが分かる。関節があるだけ、先ほどの棒より動きが細かい気がした。
ぬるりと指が抜かれたあとで、ローションでベタベタの武上の手を、櫻井はマジマジと見つめてしまった。
「それでは、中指を挿入します」
「……はい」
尻にその一番長い指があてがわれ、櫻井は少し身を固くした。
「力を抜いてください」
「すいません。……くっ、ぅ……」
入り口に熱いような痛み。その後でズブズブと入ってくる侵入者の存在を、ありありと感じた。腹に圧迫感も感じるようだ。
「中指が入りきりました」
「……はい」
「本日の目標を達成しましたので、肛門の開発は終了します」
「え?いてっ!?」
武上の言葉に疑問の声をあげた直後、指が一気に引き抜かれて櫻井は素っ頓狂な声をあげてしまった。
正直に言えば拍子抜けした、先ほどのように、武上の指にアナルを好きにいじくられるものだとばかり思っていたからだ。
だが確かに、今日の目標は中指を付け根まで入れることだと言っていた。本当にここで終わりなのだろう。
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