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宝石と真珠
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「シーザー……もう、でない……ひゃぁぁ……ッ」
薄暗い部屋。
アルファもベータも、誰もを誘惑するオメガの甘美な香りが充満している。
「大丈夫。テオならちゃんとイけるよ」
テオはシーザーに前から覆い被されるように組み敷かれ、内壁を擦り上げられると頭が真っ白になった。
耳元で囁かれながら最奥を押し上げられると、何も考えられない。
「シーザ…シー、ザー…」
キスを強請るように口を開けると、
「愛してるよ、テオ…」
シーザーはテオの舌を吸ったり、絡めたり濃厚なキスで答えてくれる。
ー愛してる、シーザー……ー
決して言葉にできない気持ちを、心の中で呟く。
うっすらと目を開けると、快楽に歪んだルーカスの顔が目の前に見え、今、この瞬間だけは誰も僕たちを離れ離れにできないと思った。
ー愛してる、シーザーー
ー愛してる、シーザー……ー
何度も何度も心の中でシーザーの名前を呼ぶ。
「テオ。愛しいテオ。俺だけのテオになって。愛してるよテオ」
中をかき混ぜられながら耳を甘噛みされ、愛する人に愛の言葉を囁かれ、幸せと、快楽の涙が|溢《あふ》れ|溢《こぼ》れ床に落ちた瞬間、涙が光り輝くピンクダイヤとなった。
「あッ……ぁぁ…シー…ザー……っ、ああ…ッ」
楔から先走りが流れ出し空気に触れると、蜜がベッドのシーツの上に白やピンクの真珠が虹色の光沢を光らせながら、転がっていく。
この行為に、言葉に、囁きに本当の愛なんて無いとわかっている。
ただ宝石や真珠を絞り出すための行為。
だけどテオにはかけがえのないもの時だった。
密かに思いを寄せるシーザーと、偽物であっても心と体を通わせる行為。
「あッ…ダメ…ッ…そこ…だめ……あぁぁ……っ」
「テオ、ここを突いて欲しいだね」
シーザーがテオの一番弱いところ楔のカリでトントンとノックすると、その度にテオの中は収縮する。
気持ちよくて体が蕩けそうになる。
意識が飛びそうになると、ゆっくりと焦らすように出し入れされて、もどかしさで意識が戻る。
それを何度も繰り返し、高みに昇っていく。
「シーザー…待って……イくッ…イッちゃう……ッ」
イヤイヤとテオが|頭《かぶり》を振ると、シーザーが優しく頭を撫で、何度もなども最奥を突き、テオの子宮口を開かせる。
「出して…シーザー、僕の…中に…出して…!」
内壁をひくつかせ、テオは訴えた。
「いいよ、出してあげる。俺の赤ちゃん孕むぐらいにね」
ーシーザーの赤ちゃんー
テオの体が歓喜に震えた。
「シーザー…出して…!」
テオを組み敷くシーザーが微笑むと、挿入するスピードに緩急をつけながら、テオが感じるところを攻め立てる。
頭が真っ白になり、つま先から頭の先まで電気が走ったかと思った時、
「ああああぁぁぁ………ッ!」
「ッツ!」
テオは絶頂に達し、甘い香りを放つ蜜を放ち、その蜜がシーツの上に落ちた途端、金色に輝く真珠となり、シーザーの精はテオの子宮の中で放たれた。
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