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午前の授業中も終え
お昼休みになった。
外部新入生が珍しいのか
徹はべったりだった。
「湊音、食堂いくぞー!」
静かな席で食べたいなぁ…。
徹に着いていき食堂へ向かう。
寮の食堂と校内の食堂は別らしく
校内の食堂は基本昼しか営業してないらしい。
夜は生徒会の予約制らしい。
夜まで仕事があるのか…
やっぱり生徒会は大変そうだなぁ。
校内の食堂は
生徒のほとんどが利用しているため
人で溢れかえっていた。
次からはお弁当でもいいかもしれない…。
朝起きるのは大変だけど。
ありがたいことに寮には
キッチンがついているため
自炊をする生徒もいるらしい。
生徒会専用の受付、席なんてあるんだ。
生徒会は忙しいため
優先して利用出来るシステムらしい。
え、そんなに忙しいの?
生徒会の席は空席で
まだ誰も来ていないようだ。
生徒会専用席を横目に受付に並んだ。
うどんがいいかなぁ。
徹はハンバーグ定食を
僕はきつねうどんを選び
席に着いた。
「いただきまーす!!」
「いただきます…。」
徹…元気だなぁ。
「湊音はなんでこの高校を選んだんだ?
地元から近いのか?友達と離れて寂しくないか?」
相変わらず質問が多い。
「地元からは電車で2時間かな。
地元から離れたかったのと
会いたくない人から逃げてきた。」
正確には会えない人。
会っちゃ行けない人。
会いたくないなんて、嘘。
本当は会いたい。ものすごく。
「それに友達なんて要らない。」
何かを察したのか
質問攻めの徹はそれ以上聞いてこなかった。
「でもさ、俺らはもう友達だろ!?」
「徹はクラスメイト。
それ以上でもそれ以外でもないよ。」
冷たい言い方に少し悲しそうな顔をする徹。
少し胸が傷んだが
僕に友達など必要ない…。
「有間先輩も?」
バッジをつけてるから
親密な関係だと思われてるのだろうか。
徹に今朝の出来事を話した。
「だから、くま先輩は友達ではないよ。
朝助けた先輩。」
「くま先輩…。」
しまった。
本人の呼び名をそのまま話してしまった。
「それに!生徒会と一般生徒。
関わり合いなんてないだろ。」
ここの学校の生徒会はそれほど信仰されているらしい。
「でも、湊音にはそのバッジがある。」
徹は僕の襟元のバッジを指さした。
「これも返すつもりだよ。」
生徒会と関わって
目立つことなんてあってはならない。
勿体ないと呟く徹を無視して聞いた。
「生徒会ってそんなに忙しいのか?」
聞いた感じだと忙しいが故に優先される
免除される待遇が同情をさそう。
「いや?確かに生徒会は行事等では
忙しそうにしてる時もあるけど
常に忙しい訳では無いよ。」
その待遇だって、自由に使って
その特権が欲しくて生徒会を望む人もいる。
ただのサボりもあるさ。
とあっさり話す徹。
徹はそこまで生徒会を信仰してるわけではないのか?
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