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「他の生徒会役員も構内にいるんですか?」
「いえ、私と会長がご実家と学校の行き来をしておりまして
優と凌平はご実家ですよ。」
なんだ。
くま先輩いないのか。
夏休み、生徒が少ない間にバッジを
返そうと思っていたのに…。
少しがっかりしたのが伝わったのか
副会長は驚きの一言を発した。
「あなたが望んでいるのは
優ですか?凌平ですか?
それともお2人?」
へ?
「そのバッジ…。
お2人から求められて
あなたは何を望んでいるのです?
地位?名誉?それとも癒着?」
なっ!
「どれも要りません。」
「そんなはずないでしょう。
人が損得無しで利益も見返りもないこと
望みますか。」
「なんだか副会長って
寂しい人ですね…。」
「寂しい?…私が?」
損得や見返りで生きてくなんて
頭使って生きて行きたくないな。
副会長は丁寧で
まるでロボットのような人だと思ったけど
本当にロボットなのかもしれない。
人の感情がまるでない。
話していても理解し合えないと思ったので
僕はこの場を去った。
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