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「いらっしゃいませ。」
最悪だ。
よりにもよってこの格好で来たくなかった。
「今日は随分と可愛らしい格好で
来られましたね。那央さん。」
遥さんにはバレるよなー。
てか、メイクはしてないし
僕だってバレバレか。
「いや、遥さんだから気づいただけだと思う。
普通はわからんよ。」
ハチは僕の心を読んだかのように
教えてくれた。
遥さんは気にしてないようだから助かったけど
絶対知人にはバレたくない。
こんなとこ徹や
先輩たちになんか見られたくない。
少し話しながら涼んでいると。
カランカラン
「いらっしゃいませ。」
「おい。ツレ出来たのか。」
…。
いやだ。
聞きたくない。
聞きたかった。
会いたくない。
会いたかった。
懐かしい愛しの声が耳に入る。
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