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目的は果たせたし
部屋に戻るかなー。
そう思い寮へ向かい廊下を歩いていると。
「あら、ご縁がありますね。」
げ。
バッタリ会ってしまった副会長。
「あれから大丈夫でしょうか?
悪夢は見られますか?」
魘されてるとこ起こしてもらったからなぁ。
「大丈夫ですよ。
あれから夢は見ていません。」
正確にはあまり寝ていない。
「ちなみにどのような夢なんですか?」
珍しく深く聞いてくる副会長。
なんか苦手なんだよなぁ…。
「大したことないですよ。
怒られてる夢です。」
よくあるでしょ。
子どもの頃、親に怒られたこと。
そう誤魔化したが
「…本当ですか?
あの魘され方、本当にご両親でしたら
虐待を疑いますよ。」
疑いの目を向けてくる副会長。
「子どもの頃の夢ですから。
まだ弱かった頃の夢なのでね。」
そう、僕がまだ弱かった頃の話だ。
今も強くは無いけど…。
「そうですか…。なんだ…
あなたの考えは理解が出来ないので
あなたの弱みの1つくらい
握ってしまおうと思ったのに。」
やっぱり!
副会長は絶対何かしら理由があって聞いてくると思った。
「弱みなんてないですよ。」
あるとしたらピーマンが嫌いなことくらい?
「いつかあなたの弱みも
見つけてみせますね。」
そう言って立ち去る副会長。
なんだかずっと気を張らないといけないから
疲れるんだよなぁ。副会長。
副会長も居なくなったことだし
今度こそ部屋へ向かった。
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