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僕は屋上に来ていた。
屋上から見えるグラウンドでの
練習風景を眺めて人を待っていた。
サボりでは無い。
本当に借り物競走は
やることが無いんだ。
まぁ、走り込みでもして
体力を付ければいいんだけど
結局、足が早かろうが遅かろうが
お題という運にかかっているし。
体力はとてつもなく無いのは
自他ともに認めるから
走り込みなんてしたくないしね。
そして、今回は
呼ばれて来ているから
サボりでは無い。
そう言い聞かせ人を待った。
まぁ、この屋上で待つ人は
1人しか居ないけど。
「おまたせー。」
少し、いやかなり?
疲れ気味の柊先輩だ。
人気のない廊下で
「湊音ちゃん…お願いがあるんだけど
屋上に来てくれないかな。」
いつもとは違い
元気がない柊先輩は珍しく
素直に屋上へ来た。
「湊音ちゃぁーん…。
俺頑張ってるよね!?学園祭の予算は
決まっているのに不満ばかりの生徒たち
気持ちはわかるし楽しんで欲しいから
予算あげてあげようと雅のやつに抗議しても
無理ですの一点張り。
なんとか切り詰めて予算内でも
出来るように提案したりしたけど…
次は体育祭…。
クラスTシャツとかでまた予算。」
もう数字見たくねぇ…。
そう言ってうなだれながら
よりかかってくる柊先輩。
思ったより本当にちゃんと真面目に
お仕事をしていて忙しかったようだ。
てか、柊先輩からして
副会長って先輩だよな…?
呼び捨てって怖いもの知らずなのだろうか。
それか相当溜まっていたのだろうか。
ここまで愚痴を零す
柊先輩は珍しいので
なんとなく頭を撫でてあげた。
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