アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
45
-
辛い練習期間も終わり
体育祭当日。
まぁ、僕は本当に
何もしてないけど。
ハチなんて張り切って
メガネやら帽子やら
貸し出せるものを用意してくれてるらしい。
グラウンドの周りには
出店も出ており
本当にお祭りのような雰囲気だ。
<ただいまより、借り物競走を始めます。
出場する生徒はコース、及び待機所への
移動をお願いします。>
アナウンスが流れたので移動する。
まず1番目の組がスタートした。
「なんだよ!教頭のカツラって!」
教頭カツラだったのか…。
「出来たてのたこ焼きって
おっちゃん!早く焼いて!!!」
出店も想定してのお題もあるのか。
わーわー騒いでいる借り物競走。
こういったのは順位関係なく
楽しめるのがいい。
2番目の組が走る。
3番目の僕は次だ。
「す、好きな人って
こんな大人数の前で!!!」
好きな人がいない人
近くにいない人はどうなるんだろうか。
あの反応からしているんだろうけど。
お題が好きな人を引いた生徒は
顔を赤くして該当の人の手を引いて走る。
<お題は、えーっと"好きな人"
彼が手を引いた人は同じクラスの上村くん。
どんなところが好きなんですか!>
ゴールした生徒にマイクが渡される。
お題のクリア証明のためとはいえ
随分ぶっこむな…。
「上村!お、俺は小等部からずっと一緒で
親友みたいなものだと思ってたが
ずっとそばに居ると安心するし
お前じゃなきゃ嫌だって思うし…だからその…。」
頑張れーって声援が聞こえる。
え、体育祭だよな??
「俺と付き合ってくれ!!」
僕は外部生だけど、男同士の同性愛に
偏見は無い。
志生が居たからな。
でも、今日は親御さんも来てるし
外部からもかなり来ている。
男子校ワールド全開で大丈夫なのだろうか。
「よ、よろしくお願いします…?」
僕の心配を他所に
恥ずかしそうに返事をして
無事カップルが成立した。
生徒達からの声援が大きく
外部の人やら親御さんは
それに圧倒され、特に問題は無いようだ。
さぁ、次は僕だ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
46 / 105