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体育祭が終わり
いつもの学校の風景が戻ってきた。
いつもと違うのは
クラスメイトだった。
「橘くん、体育祭のあの人は誰?」
「なんて名前なの?」
「恋人なの?」
「もうお会いできないのかな?」
この質問攻め。
「恋人では…ない。けど大切な人。」
名前は教えてやらない。
会わせてもやらない。
そんな小さな嫉妬。独占欲。
志生が悪いんだ…。
くそ…イケメンめ。
もう学校の生徒を虜にしてる。
外で一緒に歩いててもだ。
道端の人の視線を集めて
虜にしてしまう。
「めずらしー。湊音がそんな
独占欲むき出しにするなんて。」
そう笑う徹。
「うるさい。」
「外部だから偏見はないにしても
興味無いし対象外だと思ってた。」
少し驚いた顔の徹。
僕は女性恐怖症まではいかないけど
女性と関わるのが少し苦手だ。
恋愛的な意味で好きって感情も
志生しか知らない。
「…なら俺にもチャンスはあるってことか…。」
小さな声で放たれた徹の言葉は
僕には届かず消えた。
「なんか言った?」
「なんでもないよ〜。湊音がスキーって言っただけ」
「いきなりなに。」
へんな徹。
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