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「…言ったじゃん。
変な虫がつかないようにって。」
「あぁ。」
「だから僕も変な虫つかないように…。」
「つかねぇよ。ついてもお前しか見てねぇ。」
「そんなの僕だって!」
「お前は危なっかしいから。」
なんだよ…
志生だって…
みんな志生を好きになるのに
志生は気づいてない。
「ばーか。俺の名前が知られたくらいで
どうもならんし、言い寄られても気にしねぇ。」
ずるい…。
「呼べよ。」
ずるい……。
「志生…。」
僕が志生の名前を呼ぶと
満足そうに笑う志生。
そうやって僕のことも虜にする。
悔しくて志生の胸に顔を埋める。
「あのーおふたりさん
俺らもいるんですけどぉー。」
不満そうに言うハチ。
「るせ。会えなかった分
充電してんだよ。」
幸せだ。
『人を不幸にしておいて
お前は呑気に幸せを求めるのか…?』
…っ!
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