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こちらを。
そう言って渡されたのは
赤いバッジ。
ルビーのバッジ。
「特に渡す相手も考えてなかったので
特典とかは決めてないのですが
渡すなら橘くんかなと思いましたので
身につけなくても構いませんので
持っていて頂けませんか。」
そういって半分無理やり?
持たされたバッジ。
自室には3つ目のバッジになる…。
おいおい、ほんとにコンプリートに
なりそうじゃんかよ…。
僕刺されるんじゃね?
うるさいから徹にはバレないようにしよ…。
そう思いながら寒い廊下を歩き
自室へ向かった。
今にも雪が降りそうなほど寒い。
もうそろそろ冬休みに入る。
4月から入学してもう年を越そうとしているんだから
月日が経つのは早いもんだ。
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