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冬休みが明けてから少し経ち
いつもの学校生活に慣れてきた頃
事件はおきた。
バンッ
激しく開けられた教室の扉。
今は休み時間ということもあり
騒がしかった室内が静まり返る。
僕は激しく扉を開けた人物に
息を飲んだ。
「那央…いるんだろ?」
思わず下を向いた。
大丈夫、髪色が違う。
顔さえ見られなければバレない。
僕の座っている席の横を通り過ぎた。
「この匂い…」
お前もか。
「おいおいおい。
いきなり入ってきて誰だよお前。
ここの生徒じゃねーだろ?」
つっかかるのは徹だった。
やめろ。
ソイツはダメだ。
「てか、那央って誰だよ。
このクラスに那央はいねーよ。」
「くくっ居るよ。なぁ?那央。
大人しく出てこいよ。」
挑発するような言い方。
「だーもううるせぇな。
だから那央はいねーって…」
ドゴッ
「…っっつー」
蹴り飛ばされた徹。
「…!!」
「おいおい、那央ちゃーん
出てこないの?
いいのか?このクラスのやつ
1人ずつ殺ってくぞ?」
本気だ。
こいつは脅しじゃなく本気でやる。
ごめん、徹。
僕はまた逃げることしか出来ない。
僕はその場に居られず
立ち去ることにした。
「ちっ!那央てめぇ!!」
追いかけてくる。
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