アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
過去__6
-
思わず走り出した。
これ以上聞きたくない。
先輩とはもう終わりなんだって自覚した。
会いたくない
話もしたくない
そう思った。
足音がしたのが分かったみたいで
先輩が教室から出てきた。
「要っ‼︎」
振り返らず止まらず
とにかく走って走って走った。
「……はっ、はっ…はっ……」
普段走ったりなんかしないのに結構な勢いで走った。
それでも先輩の方が足が速くて学校を出て人通りの少ない通りで先輩に追いつかれて捕まった。
追われてるなら人通りの多いところを行けばいいのに、僕は馬鹿か……。
「要……何処から聞いてたの…?」
先輩がもったいないって言ってたところ。
あの女の先輩達と一緒に笑ってたところだよ。
でも、正直に言うのはやめた。
「え、何がですか?何を聞いてたって言ってるんです?何のことか分からないなぁっ…」
「要、こっち向いて」
先輩に背中を向けたままだったので向かい合わせにされた。
でも目を見ることができずに俯く。
「要……」
「なんです…⁇僕、偶然あそこを通っただけでっ「じゃあなんでさっきからそんな他人行儀な態度取るの?」」
そこをつくか……。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
24 / 360