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おっと…
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サッカーが始まった。
なんで本当に今日こんなに天気いいのさ……
炎天下の中で立ちっぱなしも辛い。
「進藤君、こっちのチームね?」
クラスメイトが僕のチームを教えてくれる。
「うん……」
返事をしてぐるっと周りを見渡す。
佐伯君は一緒かな……
そんな風にしてたら視界が大きく揺れた。
あ、あれ…?
「おーっと‼︎……だ、大丈夫⁇」
さっきチームを教えてくれた人が支えてくれた。
「無理しないでね」
優しい人。
話したことないけどとりあえず助かった。
お礼言ったらにっこり笑ってくれた。
その後すぐに走ってその人はサッカーに参加してた。
僕に笑顔を向けてくれた。
僕なんかに。
思えば、僕に笑いかけてくれる人なんて
誰もいない。
笑ってくれたとしても愛想笑いみたいなもので心から僕に笑いかけてくれるなんてありえない。
佐伯君だって………
僕に笑ったことは1度もない。
話したり出かけたり、一緒に居てくれたりするけど笑いかけてくれたこと……ない。
わがままだって分かってる。
でも……寂しくなる。
佐伯君はあの子の前では笑ってた。きっと…心から。
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