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言いなり
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手紙を読んだ直後は誰からなのか全く見当もつかなかった。
要は何処かに行ったし…
鞄は机に掛かってるから戻ってくるだろ。
それまで待つか……。
要最近、イライラしてばっかだな…
なんで怒ってんのか分からない。
俺が原因、なのか⁇
こんなんじゃ要に悪い。
いつもいつも我慢させてばっかなんだろうから今回はちゃんと話し合おう。
言ってくれるのか……
ぐるぐる考えてたら誰かが目の前に来てた。
顔を上げると女子が俺を見下ろしてる。
「要君から手紙貰った⁇」
「……お前かっ‼︎」
「ふふっ……大きい声出さないで?
あの写真を皆に公開しちゃうよ?」
「…………っ」
そのまま腕を絡められて外に連れて行かれた。
周りから見ればきっとただのカップルが歩いてる程度なんだろうけど…
脅迫だ……。
その女の言いつけは
「私とこれから一緒にいてくれること」
というもの。
「要君の事は忘れること。絶対仲良くしないで」
仲良くってどこが境目だよ……
よく分からず悩んでいると
「要するに、要君とは絶縁ね?お話ししちゃダメ。近づくのもダメ」
そんなの嫌だった。
要はやっと俺の前で話してくれる、心を開いてくれてるのに。
ここで突き放せってか?
でも……俺がそうしなきゃあの写真がばらまかれる…
これは俺が要の為にできる唯一の事だ。
要を守る為……
頷いて従うことにした。
こんな糞みたいな女の言うことを聞くのはごめんだけど……仕方ないよな。
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