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一安心……⁇
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あっくんはとりあえず月曜日から学校に来てくれる。これで一安心なんだけど……
「待ってよ佐伯君っ‼︎」
佐伯君はあっくんとほとんど何も話さなかったし、おまけに家を飛び出すように出てきちゃったし……
何を考えてるのか分からない。
「ねぇ、佐伯君ってば‼︎」
ようやく佐伯君に追いついて引きとめようと腕を掴んだ。佐伯君、歩くの早過ぎて追いつくの大変だったんだからね…⁇
まだ佐伯君は僕に背中を向けたままで何も言わない。
「ねぇ、なんか言ってあげてもいいじゃん?なんでそういう態度…」
「………なの?」
「へっ……?」
「あいつのこと好きになったの?」
「…そう言うんじゃなくて……」
「お前、俺といてもここ最近ずっと前田のことばっか口にするし……あいつのこと好きになったわけ?あいつ学校来たら……俺もういらなくなんの?」
佐伯君………ごめんね。
この間、あっくんに色々言われて…本人はもう気にしてないって言ってたけどやっぱり不安なんだよね。なのに僕があっくんあっくんってあっくんのことばっかり言ってたら……
僕…馬鹿だ。佐伯君を不安にさせてばっかりで。また佐伯君を傷つけて……
「ごめん……」
「その“ごめん”は、もういらなくなるから“ごめんね”なの?」
「違うっ……‼︎」
「じゃあ何…」
佐伯君の辛そうな顔。こんな顔させてるの僕だけど……
さっきから上手く言葉が出てこない。伝えたいのにしっかりした佐伯君を安心させるような言葉が見つからない。
ぎゅっと佐伯君の胸に飛び込んだ。
「お願い……信じて。僕、他の人好きになんてならないよ……?こうしてまた話せるようになったのは佐伯君のおかげだし、こうやってぎゅってするのも佐伯君だけだよ……?」
上手く言い表せないけど、これが僕の精一杯
どうか佐伯君に届いて……
「疑ってごめん………うん、信じる」
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