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携帯を握りしめて教室を出る。
助ける、俺が助ける。要待ってて……
「ちょっ、佐伯?何処行くんだよっ!」
「悪い、要っとこ行ってくる!」
「は?…………あぁ、行ってこい」
要って聞いただけで背中を押してくれた。前田ってよくわかんねー奴だとしか思ってなかったけど……案外いいやつなのかもしれない。要のことも、前田のことも、俺が勝手に勘違いしてたんだな……本当はすっげー優しくていいやつなのかもしれない。
耳に携帯を当てて走る。まだ通話中になっていて、弘樹って奴の声が聞こえた。
「要っ……要っ………かわいい…要……はっ、はぁっ……んっ」
あいつ……頭おかしいんじゃねぇの?狂ったように要、要って気安く呼びやがって……
隣のクラスに入って目的の奴を探す。
すぐに見つかって一直線にそいつに向かって走る。周りは、俺が入ってきたことにザワザワしてるけど…そんなの気にしれられない。
「おい。弘樹って奴の家知ってんだろ?」
「いきなり何なの?ヒロキって誰さ?」
「とぼけんな!お前の中学の頃の一つ上の後藤弘樹とかいう奴だよ!何処に住んでる⁈早く…早く答えろ‼︎要が……要が危ないんだよっ‼︎」
教室でこんなでかい声で喋ったら皆に丸聞こえだけど、早く聞き出さないと要が……
こいつなら知ってると思った。要が中学の時にされてたレイプ、奏太の兄も関わってたらしいし。だから奏太とかいう奴に聞きに来た。
「………K駅の5丁目に大きな綺麗な新築が最近建った」
「K駅の5丁目………」
「……早く行けば?」
言われなくても早く行く。要が助け求めてんだ。お前に言われなくたって俺が助ける。
また電話に耳を当てると、
「あっ……要っ………イクッ……イクよぉ……」
「や……だ…………やだぁ……ん、や……」
「要っ……イク…よ?」
そう言った瞬間、イったらしい。
ニチュュュー……という音が聞こえる。ナカで出した……のか?
「あぁっ……止まんない…ごめっ、気持ち良くて、腰止まんないっ……‼︎」
くっそ…………
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