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未知との出会いモッチモチ 1
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ミナギは、一旦家に帰っても興奮冷めやらん感じだった。
ドタバタと慌ただしく服を着替えて、俺が遅いと「早く早くっ」と急かす。そんなに急いでも、タピオカは逃げねぇよ。
今日は平日だし、商店街は客が少ないはずだ。スマホで店のメニューでも見て食べたいものを選んでいろと、着替え終わった俺は車のキーを手にする。
まったく。いつの間につけたのか、気が付けばくたびれたネコのマスコットキーホルダーが車のキーについていた。握りやすい。
ネコのマスコットキーホルダーだけじゃない。天才か?休みの日に、学生時代以来ご無沙汰だったゲームセンターに行っていてな。ミナギ、ことごとく景品をゲットしていたんだ。
おかげでダッシュボードの上に小さいぬいぐるみや置物が増えた。家の中も、1メートル以上ある大きなクマのぬいぐるみが鎮座。俺が目を離した隙に、300円で取ってきたと。
動物のかわいらしいぬいぐるみが多いが、好きなのか?同僚が遊びに来たら笑われそうだ。
「イートインで食事もできるよ。ここでお昼を食べて、タピオカ飲みながら行こうよ」
「昼飯か。台湾料理……俺、パクチーは食えないからな」
「パクチーはタイ料理だよ。あれ、僕も嫌い。前にミズナと間違って食べたけど、だめだった。マズくて飲み込めない」
おっ、ここでパクチー嫌いが一緒なんてな。初めて食った時のことを思い出したのか、助手席でシートベルトを締めたミナギがベェッと嫌そうな顔をした。
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