アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
元警察の犬の計画は現役の警察にことごとく崩される 1
-
なぁミナギ。お前は、警察の犬を卒業だって言っただろ?なのに何で、卒業したあの日から半年経った今でも俺の仕事の手伝いをするんだ?
「藤代さん!これ、遺留品だよね。このネイル、たしか殺された大学教授と付き合ってるって噂だった生徒の……」
「よく見つけたな、お手柄だ。あの生徒にはアリバイがあったが、これで崩れた。他の女子生徒の供述ともつじつまが合う。怨恨による殺人だろう、犯人確定で書類を提出する。ミナギ、車で待ってろ」
「待つわけないじゃん。お菓子ももらえるしついて行く。僕、腰抜けさんをイジメてるよ」
こんな感じでこの半年間、ミナギは警察の犬の時のように働いてきた。いや、あの頃よりもバリバリか?なんかすげぇ必死でさ、事件解決があっという間。
ミナギ、お前の推理力と洞察力には脱帽だ。このままだと俺、また誰かに恨まれて命を狙われちまうかもな。
でも何でだ?理由がわからない。俺とミナギは半年前のあの日、恋人になった。早く仕事を終わらせて定時で家に帰れるようにしているんだろうが。
俺と片時も離れていたくない?専業主婦で待っているだけなんて嫌だ?帰ったらたっぷりスキンシップしてやってんだろうが。
俺はミナギが見つけてくれた遺留品を持って、今日も定時で終わるために最後の仕上げへ。
ミナギお前、腰抜けの同僚が嫌いすぎてイジメるって。悪い方に強くなったな。だが、思う存分にイジメてやれ。あいつ、腰抜けのくせに結婚しやがって。
しかも、先月子供が生まれたんだと。家族写真をデスクに飾ってさ。浮かれまくって頭の中がお花畑、腰抜けからポンコツに降格だ。育休を申請しやがったら、イジメにミナギを派遣するぞ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
65 / 123