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助手委員会、とは。
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グウウウウウウ、という音で目を覚ました。
はい、おはようございます。
僕のお腹は正直です。
「先生、ちょっとお昼食べてきます」
なんて言って教室へと戻ってお弁当を取りに行った。
「お、よくなったか、寝坊助」
多目的室に行くと加賀美がもうご飯食べてた。
「先生…先にご飯食べてる…!」
「いや、いいだろ別に」
「やなのー…やぁ」
なんてわざと子供らしく唇を突き出して怒ったふりをして見る。自分でもよくわからない自分の行動原理。加賀美なら何でもしていいと思っている自分を怒りたい。
「子供か。お前も食えばいいだろ今」
「おっしゃる通りで」
加賀美の言うことが正しすぎてなにも言えません。近くに座ってちゃんといただきますをして食べ始める。
「そ言えば木枯さー、お前委員会入ってないよな?」
「嫌な予感するんですけど」
「助手委員会どうよ」
「聞いたこともないっす」
「俺が今作った。」
今作った委員会を生徒に押し付けるこの人。
なにがしたいのか正直わからない。けど雑用を押し付けようとしてるのはわかった気がする…。
「活動内容は?」
「え、俺の手伝い」
すみません、委員会とパシリを間違えていないでしょうかこの先生。パシリを正当化しようとしてるとしか考えられません、僕。
「嫌ならいいけど。お前が1人なの耐えられないかと思ったから作っただけだし」
と、悪びれもなく。
……加賀美は優しいのか僕をパシリに使いたいのかわからない。けど、多分、優しさなんだろうなあって分かって。そんで、嘘つけない人、だと思う。
「先生がそこまで考えてくれてるなら、ありがたく入る。」
その答えに決まってて。
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