アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
日本史眠いよ。
-
「そう?ならはい。今」
ペンと誓約書?みたいなもの。何だろうこの儀式。高校3年生にもなって初めての委員会。
今まで日向にべったりで、日向が委員会入らないから別にいらないなとか思ってた。
すぐに名前を書いて提出。
助手委員会なんて学校が許すのかしらとか思いつつまあそれはそれでいいやなんて。
「なんか手伝うことあるの?」
「………ないな」
この人天然なのかな。思わずクスッと笑う。
ないんだったら委員会成立しなくない?と思って。
っと…、時計を見たらもうあと5分で昼休みが終わる。僕は元気だし、もう授業に向かわないと。
「じゃあ先生、またね」
フルフルと手を振って多目的室を後にした。
教室に着くと日向と碧が話してて。そう言えば映画館の話、あれはもうなかったことにしよう。
こんな気持ちで行ったって、楽しくないし。
そういえば次の授業は眠くなるやつだー、
どうしよう、寝ようかな、とか思うけど日本史は聞いてないとわからないから、頑張ろうって思う。着席して、授業が始まるまでしばらく寝てよ。
授業開始して、徳川家康の話。
やばい、寝そう…。なんて思ってると隣から紙が投げ込まれた。
『木枯、眠いよな( ´˂˃` ) 』
なんて紙に書かれてて。隣の瀬崎空(せざき そら)の方を見ると微笑んだ。瀬崎くんとは一度もクラスが一緒になったことなくて、話したことがない。多分、紙に書いてそんな俺に回したくなるほどには、暇なんだろうなぁと。
『死にそう( ˘ω˘ )』
なんて書いて返した。
この間にも、石田三成とかの生い立ちとか、ずーっと話している先生。眠い、眠いよ先生。
一方、瀬崎くんの方を見ると目があってなんとなく少し笑いあった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
20 / 111