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誘われた!
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「木枯、今日一緒に帰らん?」
初めての日向から以外のお誘い。瀬崎くんからのおさそいなのです。前までは、日向と帰っていたけど、いいよね、日向には、碧がいるもんね。なんて自分で思って内心ピリリと痛む。
「いいよ、けどちょっと先生に呼ばれてたからちょっとここで待ってて」
一応、加賀美に言っといたほうがいいかな、って。思ったりして。まあどうでもいいとかいいそうだけど、それでも一応。
多目的室をがらりと開けてドシドシと。
「せんせー、誘われた!帰ろうって!」
「おー、よかったじゃん。」
終わり。
「え、それだけなの」
「いや、他に何言ってもらいたいんだよ」
加賀美からこぼれ出る微笑。
なんか、加賀美が笑うと、本当になんかくすぐったい。イケメンだからな一応、だからか。
「べっつにー、さようなら!」
なんて言って多目的室を後にした。
寂しがって欲しかったとか、言わない。
だって寂しがる理由、ないもんね。
なんか、複雑。
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