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保健室お世話になります。
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幸い、空くんは心配したけど深くは聞かなかった。頭が痛いのを、必死に堪える。
けど、やっぱり痛くて、保健室。
ごめんなさい、と保健室の先生に頭を下げると、寝させてくれた。温かい、保健室。
ちょくちょく空くんが来てくれて。優しいなぁとその優しさに甘えて。頭がぼーっとしていたのもあって、言われたことをあまり理解できなかった。
そう、あの言葉も。
「あのさ、雪のこと好きなんだけど。」
「ありがとう?」
「あの、絶対それ意味違ってる。俺、は……恋愛対象として、君のこと好きなんだよ」
「恋愛対象ね…そう…恋愛……ぶしゃ!?」
びっくりしすぎて思わず飛び上がるし、顔も熱くなる。おまけに変な声だって。空くんは肩を震わせながら喜んでた(?)。
「…だから、付き合ってほしい」
顔は真剣で。
嘘じゃないことはわかった…、
けど、どうして? 僕なんもできないし、なんも取り得ないし。おまけに強がり。
「良いとこなんもないよ、僕」
「雪が具合悪い時にごめん。また調子よくなったらそこらへん、きっちり話すから。雪も考えといて。」
そう言って空くんは僕の頭を撫でて「次の授業あるから」と部屋を出て行った。
え…嵐?
空くんが、……僕のこと、………好き?
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