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愛の告白
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「あの、日向…ごめん。僕……、」
「…や、今のみてわかった。…本当は、今日告白する前に、わかってた。もう雪が心移り、してるんだって。謝る必要なんてない。俺が、言うのが遅かったんだから。…ありがとうすっきりした」
僕の言葉を遮って、日向が柔らかく微笑む。
…心が少し、痛い。
「嬉しかったよ、日向。好きになってくれて、ありがとう」
僕もそう言って微笑んだ。
…学校だけど、周りで人聞いてなくて、よかったぁ、と胸をおろす。
聞いてたらどうなるか。1日で噂は広がる。
来年卒業なのに。
教室に着くと、空くんは灰田くんと話しててなにやら楽しそうに笑ってた。
……嫉妬、しそう。や、ダメだって。
図々しいでしょ、そんなことしたら。
…しばらくちょこちょこ見てたら灰田くんにクラスの女子…あれは望月さん?が話しかけててその2人で席を外した。…彼女なのかな?なんて。
じ、と見てたら空くんがこっちを向いて目がバッチリ合ってしまって。逸らそうと思ってけどそらしたら悪い気がして、微笑んだ。
「…あの、空くん。今、いいですか?」
そう言って、空くんを体育館裏に呼び出したのはいいけど…、や、やばい。ドキドキする。
なんかもう………心臓とか、肺とかが口から出てきそう…。いや、出ないけど。
手に汗を握りつつ、声を必死に絞り出す。
「…あの、空くん。僕空くんのこと、……好き…になっちゃいまして…。あの、その、……よろしかったら付き合って、もらえませんか…」
い、言えた。なんか敬語になったけど…!空くんは一瞬目を少し大きく開いて、けど少しして目を細めて
「凄く、…嬉しい。ありがとう。付き合おうか」
と優しく微笑みかけてくれた。
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