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あまあま空気
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「さっきのって浮気してませんよビーム?だった?」
教室に戻ると、空くんにそんなこと聞かれた。………つ、通じてる…!なんて喜んでしまって。いや、喜ぶことじゃないかもしれないけど。
誰かが、
「なんか今日はクラスの何かが…甘い!」
って叫んでた。あ、ごめんなさい、僕のところからかもしれません。
授業なんて無くして、ずっと話していたいな、と授業前に空くんを盗み見ながら思う。
僕、両思いって似合わないのかも。
1時間…って、…加賀美の、だ。
昨日の出来事をふと思い出す。
「…雪、大丈夫だよ」
気づいたら空くんが軽く僕を撫でてくれていた。きゅん、としてしまうのは空くんがかっこよすぎるせい。
ガラッとドアが開いて入ってきたのは加賀美で。意図せず顔がこわばってしまう。加賀美がこっちを見て目が合って、ばつが悪そうに目を逸らされる。
…やっぱ、罪悪感とか抱いてるのかな。
加賀美のことは、怖い。けどいい人だっていうことは知っているから。このまま気まずいのはやだなぁ…ってこれ空くんに言ったら危機管理能力低すぎって言われそうだから言わないけど。
ひたすら夢中になってノートを取ってたら授業なんてあっという間だった。
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