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苦悩
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「瀬崎ー、呼び出し」
付き合って、再確認したこと。
空くんは、すごくモテる。そりゃそうだ。
かっこいいし、優しいし、頭はいいし、キスだってうまいし、手足長いし、誰とでも話せるし…!
「ちょっといってくるね」とぽんぽん、と頭を撫でられて離れていく空くんをみて少し不安。
わりと、不安。
いつか、空くんが取られるんじゃないかって不安でお腹下しそう…うう、…。
さっき呼び出した子だって、あれ確か可愛い可愛いって噂の一年下の後輩の子。ショートボブで笑うと目尻がくしゃってなる可愛い子。
「彼氏行っちゃったねぇ」
「……日向、…碧。別に大丈夫だし」
この2人はまだ付き合ってなさそう。碧って意外とヘタレなんだなとため息も吐きたくなるわ。
ふぅ、と一息ついて立ってる日向のお腹にぎゅ、と抱きつく。この子ほっそいんだから。
"そういう感情"はないからこうやっていつだって抱きつくことができる。少し前の自分なら抱きつくなんて…!と赤面してるところ。
…けどね、前の自分。
日向はきっと、受ける方。
お腹にグリグリ頭を擦り付けていると
「あ」
っていう日向の声と、同時に僕の頭にどこからか手が触れて頭を後ろに軽くそらされてイナバウワーみたいになった。
「俺がいない間にくっつかねぇの。」
ふと目が合うと柔らかく笑った空くんがいて。
それだけできゅうう、って胸が。
「甘いわ、逃げよ。」
日向と碧はそそくさと逃げてった、けど気にしない。
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