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内緒事?
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空くんと付き合って、2週間が経とうとしています。季節は春から夏になりかけてて…少し、暑い。空くんといつも帰るけど、たまに、今日は帰れないっていう日もあって。
…何してんだろう?
けど、跡ついてくのは、無し。
…聞いてもいいのかな、とか思うけどなんか雰囲気がそうさせない。信じてる。
信じてるから、知りたいと思う。
けど聞けないのは、少し不安があるから。
少し曇り空でうすら寒い日の、ある朝。
「…空」
ガヤガヤしている教室に、凛とした声が教室に鳴った。ドアの方を見ると何やらベージュのセーターを羽織った小柄な少女。
「………沙優(サユ)。ここには来るなって言ったじゃん。」
その少女を見るなり、空くんは僕と話していたんだけど、何やら焦った様子でその子に近づいた。
少し、気になって僕もそばに寄る。
…沙優って、…誰だろう。
「だって空、最近来る回数、減った。私……寂しいの。」
僕がいることなんて気にせず、その子は空くんにぎゅう、と抱きついた。
「…御免、なるべくいくようにするから。」
沙優ちゃん…?を撫でて「ちょっと沙優のお母さんに来てもらうから保健室行くよ」とそのまま教室を出ていった。
もちろん、僕に目線で御免、というのも忘れずに。
モヤモヤ、としたものが胸の内に広がる。
…沙優ちゃん。
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