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悪い癖だって知ってる
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「空」
その日から、その少女……沙優ちゃん?さん?は殆ど毎日くるようになった。
噂は自然に広まり、立ち位置は『瀬崎空の恋人』。ファンクラブの人たちは強い視線で彼女を見て、また男たちは可憐な子だとかなんとか言って遠くから見つめた。
来るたびに、空くんは「だから来るなって」
って言うけど、
「だって来たら空、相手してくれるでしょう?…1人で寂しいんだもの、病室」
と沙優ちゃん…はただ甘えている。
「おーい、雪。顔がブサイク」
僕がその2人を眺めていると日向が苦笑気味に僕に近寄って来る。
「人の顔をブサイクとは失礼な」
最近、これが日常。日向くらい可愛ければ…っ、なんて思うけど自分の顔は変えられないし。変えたくもないし。
沙優ちゃんが早く病室に戻ってくれるのを待つ日々です、はい。
空くんは、いつも沙優ちゃんを心配する。
そりゃあ、身体が弱いから?
それだけなの?
なんて、疑ってしまうのも、悪い癖。
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