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胸中
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暫くして空くんも教室に戻ったけど、なんかギクシャクしちゃって、まともに空くんの顔を見れなかった。灰田くんと、空くんとご飯を食べてもうまく喉を通らない。
「なんで今日はお通夜みたいなの?」
と、灰田くんが苦笑する次第。
僕が、もっと大らかな人だったら。
寛容な人だったら。
あれくらい、見過ごすことができた。
けど、幼稚だから、幼いから、僕には容認することができなかった。
苦しくて、泣きたい。
こんな自分が腹立たしい。
ごめんね、空くん。ごめんなさい。
声にならない言葉は胸の中にただ残った。
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