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学校探検でもしますか
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「今日…、沙優の様子見に行くから、御免」
「ううん、いっといで〜」
なんて。今日も一緒に帰れない。
放置されっぱなし。
ネガティヴな自分を殴りたくなる。
空くんは困ったように笑って僕の頭を優しく撫でて、教室を後にした。
…苦しい、けど言ってよかったのかな。
でも、言ったら嫌われそうで。心の狭い奴だって、思われそうで。…別れようって言われそうで。とてつもなく、それが怖い。
空くんに捨てられることを想像すると、今にも死にたくなる。…から、沙優ちゃんの言ってたことは、確かにわかる。
教室には誰もいなくなって。この際暇だから学校回ろうとか思って歩き出した。
「……木枯?」
聞き覚えのある声が後ろからした。準備室の前を通ろうとした時だった。
「加賀美……先生」
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