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僕は汚いのだと
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昼休み前に加賀美は保健室から出て行って。僕の身体に熱だけ残る。執拗に加賀美が触るからシャツが擦れただけで感じてしまう。
…淫乱だ、と自分で言って苦笑した。
昼休みに先生が戻ってきて慌ただしくまたどこかへ行ったみたい。
「…雪、調子は?」
シャッとカーテンが開いて顔をのぞかせたのは僕の愛おしい空くんで。思わず泣きそうになるのを堪えて
「さっきよりは、だいぶいいかも」
なんて嘘をつく。…本当は、体を弄られて気持ち悪い。こんなにも反応するようになった自分の体が。
「そっか〜。ならよかった。ご飯は?食える?…一緒に教室戻る?」
優しい優しい空くん。
この人を、離したくはないなと思って過去の出来事に蓋をする。例え、加賀美に弄ばれようと、僕は空くんに愛される今日を生きていたい。
空くんを、離したくはないの。
「…戻ろうかな」
へへ、と笑って立とうとした瞬間にぐらついて。その瞬時に空くんが支えてくれて。
「さ、触らないで…っ」
思わずそんな言葉が口から出た。
汚い僕に、触って空くんまで汚れるのは、嫌だった。その考えがおもむろに口から出て。
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