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頼み
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それから、嗚咽交じりに全部話した。
…学校探検してたこと、大丈夫だろうと思って準備室に手伝いをしに入ったこと、変な液体を飲まされたこと、縄で縛られたこと、液体の効果で身体が火照ってきたこと、自分から強請ったこと、自分から腰を揺らしてしまったこと、空くんに言おうとしたら軽く脅されたこと、空くんに嫌われたくなかったこと、空くん以外にされて嫌だったこと、怖かったこと、今日も保健室で身体を弄られたこと……本当に、全て。
これでも空くんに嫌われない保証なんてない。大丈夫って言ったけど、離れるかもしれない。恐る恐る空くんを見ると僕を撫でてきて、
「……そっか、ちゃんと話してくれてありがと、雪。怖かったよな、御免な、気づかなくて。…一緒に帰ってればこんなことにはならなかったのに。大丈夫だよ、俺が雪を嫌うなんてありえないし、その怒りの方向は加賀美にしか向かないから。…普通変なの飲まされたら誰でも強請るだろうし、雪は誰にでも腰振る淫乱野郎じゃないよ。……あの、雪…御免、ひどいこと言うようだけど1つだけお願い聞いてくれる?」
抱き寄せられてぎゅう、と抱きつく。
空くんの、匂い。…泣きそう……、その"お願い"を耳元で教えられ、唖然とする。
「……本当は怖い、けどそれで空くんが…問題が解決するなら、頑張る、」
と。
僕がすべきこと、
それは保健室でそのまま休んでること。
怖い、けど空くんの頼み。だから、聞く。
きっと、空くんが助けてくれる、そんな気がした。
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