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日向の気持ち
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そして放課後、今日は日向が碧をしっし、として僕と日向と空くんで帰る。
って…なんか謎のメンツ。
日向と空くんって気があるのかな、とか思ってたら案外よく話すのに気がついた。
というより話が噛み合い過ぎて…なんか複雑。
僕そんなに歌手とか興味ないしなぁ…、これを機に確認するのもいいのかも。
思わず空くんの小指に軽く指で触れると空くんは日向と話している途中に僕の方を見て微笑んで小指を絡ませた。
…わ、幸せだなぁ、なんて。
家について着替えて、駅まで2人を迎えにきて。…空くんの私服姿、前も見たけど……前はそんな思わなかったけど今見るとこう…、輝いて見えるというか…うん、照れる。日向はいつも通り可愛いよ、うん。
「日向、ずっと気になってたんだけど……、なんで碧とギクシャク?してるの?」
やっぱり気になって家についたあとに聞いてみた。ただの好奇心。
避けてる割には碧のことをチラチラみてる気がして。今日だってお泊まりに呼ぶなと言いつつもなんか呼んでほしそうだったし。
「…や、…えっと、…その、告白、されて」
「あ、やっとなの?」
「俺はてっきりもう付き合ってたかと思ったよ」
モジモジする日向に僕と空くんが顔を見合わせる。碧も勇気出したんだなぁと微笑ましい。
でもこの反応を見る限り、嫌では…なさそう。
「でも…吃驚して、嫌じゃないし…彼奴が確かに他の奴と話してるとこみたらザワザワするし…、話せる時はなんか嬉しいし」
顔を恥ずかしそうに赤らめる日向は、まるで女の子みたい。…可愛いなもう。
好きでしょ、それ。
「でもさ、日向…それで避けてたらまた僕の時みたいになるじゃん。もうOKすればいいと思うんだけど。碧だってモテるんだよ?」
日向のこと好きだから、厳しめでいきます、雪くん。僕の時みたいに。
離れて、いつの間にかそれが普通になってて。
「…そ、する。明日、伝える。」
それを聞いてよしひとまずこの話は終わりだ、と言って夕飯の支度をし始めた。
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