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2人の世界
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⚠️すこーし表現入ってます
「じゃあお風呂はいってくるー」
じゃんけんで僕、空くん、日向の順番で入ることになって、今、日向がお風呂場へ。
…あああ、空くんと2人だ。そりゃあ付き合ってるし、よく2人になるけど、今はなんか緊張する。お風呂上がり、初めて見るし…。
「雪?どうしたのそんなカッチンコッチンになって。……緊張してる?」
「…緊張、してる。空くん、えと、ぎゅっとしてもいいですか」
「もちろん、いいよ雪」
おいで、と両手を軽く広げて待つ空くんにダイブする。さっきおふろ入ったばかりで熱いけど、空くんに抱きついていたい気分。
「…空くん、ありがと。離れないでくれて、本当に嬉しい。…僕は、汚い、のに。」
ついその言葉が出る。
"僕は汚い"。その考えが根底にあって、拭えない。加賀美に抱かれたあの日から。何度洗っても、汚れが落ちない気がして、たまにおかしくなりそうになる。
「……雪、雪は汚くなんかない。俺が上書きしてあげる。…怖かったら、言って。」
上書き…? 上を見上げるとキスが降ってきて、最初驚いたけど、空くんだから、受け入れた。空くんがするのは唇が触れるだけの優しいキスで。それは空くんの優しさで。どこまでいいのか、どこからが怖いのかとか、そういうのわからないから、手探り。
僕が薄く口を開いたら舌がはいってきてとろんとした意識のまま絡めて。空くんは深くキスしたまま僕をゆっくり押し倒して唇を離した。
「ここ、彼奴に触られたんだよな?」
ツンツン、とパジャマごしに突起を触って。言葉も発さずにこくん、と頷くと空くんが服の下に両手を刷り込ませ突起を指の先端で軽く転がし、また僕にキスを落とした。…空くんに触られてると思っただけで感じて。空くんが僕の服をめくった時には突起は赤くぷっくりしていた。
「真っ赤で可愛…」
空くんがそう呟くと舌先で転がしたり、軽く吸ったりして僕の吐息と弄られた時の音だけが静かな部屋に響く。
空くんに胸を弄られただけでこんなにもドキドキして。こんなにも嬉しくて、恥ずかしくて、いろいろな感情が混じって泣きそうになった。
上の服を元に戻して、空くんの指が下にまで伸びると思ったその時だった。
「…いいお風呂だったー!」
なんて笑顔で入ってきた日向の顔が凍った。
いや、僕も。空くんは困り笑いのような顔をして。そりゃそうなるよね、だって僕は横になっててその上で空くんが僕を見下ろしている格好なんだから。ついさっき入ってきてたら確実にアウトだった、危ない。顔が熱い…、
「…な、なにやって……、俺のいないところでやってよ…っ!破廉恥!変態!ええと、…不謹慎!」
日向が顔を真っ赤にして頭に巻いていたバスタオルで顔を覆って敷いてあった布団にダイブした。…何この子かわいい。
…日向の方がピュア説。僕、日向と付き合ってたら手繋いでわいわいだったかも…、というより日向が攻められるのかな…なんて想像して少し笑った。
「だから、倉持のいない間にしてたじゃん?」
空くんが笑って肩を震わせながら御免ね、と日向の頭をポンポン、と軽く撫でる。
………なんか、嫉妬。
そりゃ、知ってる。その行為に別に深い意味なんてないって。むすーとしてしまう自分、あまり、いや結構可愛くない。
「雪?…どしたの、雪ちゃん?」
むす、としていると空くんが様子に気づいて僕の顔を覗きこむ。…その仕草、空くんがするとかっこいいから余計になんか拗ねてしまう。
「ほら、言ってくれなきゃわかんないよ?」
僕の頰の横に伸びた髪の毛を耳にかけて、微笑む姿はやっぱりかっこよくて。
……絶対わかってるくせに。
付き合ってわかったこと、空くんはたまに僕に意地悪してくる。
「…でもなんでなんだろうなぁ…」
ポツリと口から出る。
「…ん?…何が?」
「…空くんに意地悪されるのは、僕、……その、嫌じゃない、」
頭で考えてるのが気がついたら声に出てて。
「雪、それ他の男に言ったら駄目だからな」
そう優しく言われて唇を指でなぞられた。
…空くん以外に言うわけないのに。
やけに静かになった日向は気がつくと寝息を立てていた。………寝るの早!
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