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怒った?
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空くんは、顔を覗き込んで僕の頰を軽くひっぱった。
「いひゃいれす、しょらくん」
「嘘ついた罰」
…その言葉にどきっとして。
「…嘘、ついてない。」
「雪、……や、なんでもない」
空くんは頰を引っ張っていた手を離して無言で目の前を歩いた。……怒ったかな。
でも、どうすればよかったんだろう、素直に言えばよかった?けど、それじゃ…。
両手をポケットに突っ込んで後ろも振り返ってくれない。…やっぱり、怒ったのかな。
不安しかない。こっち、向いてほしい。
「…帰ろっか、雪」
空くんがこっちを向いたと思ったら、その一言をただ僕に向かって吐いた。
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