アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
大好き
-
自然に2人とも僕の家に帰って、部屋に行く。誰も帰ってきてない。
「…雪はさ、俺と別れたい?」
座った後、そんなことを空くんが聞いてきた。嫌な汗が背中に流れる。いま、空くん別れたいかって聞いた?
…空くんは、別れたいのかな。
…別れた方がいいのかな…
けど、僕は。
「……や、やだ。…空くんは、僕のこと、……嫌いになった?」
息が、つまる。
鼓動が、早くなる。
「…………、御免。…誤解させたな。雪は、俺に遠慮しているように見えてさ。聞いても口をつぐんじゃうし。雪のこと、好きだよ。だから、不安になる。俺と付き合ってて、…辛くないかって。」
空くんは優しく僕の頬を撫でてから、壊れ物を包むかのように抱きしめてくれた。
空くんと付き合って、…辛い?
「そんなことない…っ!僕は、幸せだよ。空くんがいなかったら…僕は。さっきは…、怖くなったんだ、空くんがもし、女の人を好きになったら、って。男と付き合うより、世間体は良い。僕は…空くんが好き。空くんと、いたい」
口にしないと、きっと伝わらないと思ったから。何も言わないで嫌われるより、言ったほうがいいと思ったから。
「…あのな、雪。俺が雪以外を好きになるなんて、ないから。ありえない。雪が俺に飽きない限り、そばにいる。俺は、世間体よりも、雪の方が大事だから。これからは、不安になったらちゃんと、教えて。」
体を少し離して目を合わせてくれた。
こんなに考えてくれて、こんなにも、好きでいてくれてる。…優しい空くん。
…好きだなあ、この人のこと。
ずっと、一緒にいたい。
「うん……ありがとう、空くん。」
僕は背を伸ばして空くんの唇に触れた。そのままキスは深くなってゆっくり押し倒される。
「…ん、…空くん、大好き。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
77 / 111