アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
依存症かも。
-
……多分、僕はもう空くん依存症です。
空くんが視界に映ってないと、とにかく不安。
知ってる、もっと交友範囲を広げて周りを見るべきだって。それは、日向といた頃も思ってた。けど、やっぱりずっと一緒にいたくて。灰田くんは彼女とよくいるけど僕と空くんともいて。離れてても元気でやってるからすごいなぁと思う。
よし、変わらねば。
このまま空くん空くんばっかりだったら空くんもきっと疲れちゃうよね、…?
そんな時でした。
「園芸委員2名を募集するから、やりたいやつ?」
なんて加賀美の後を継いだ担任の塔峰先生がやる気なさそうに放課後に募集している。園芸委員って、花壇に水やるだけだと思ってたら花の植え替えもするらしく。なんでこの時期の募集なのかは面倒なので聞かないようにしておこう。
皆その話題にはしーんとして、もはや隣の人と話したりとか。ど、どうしよう、やるべきかな。朝は早く来れるっちゃこれるし、内申上がるって言ってるし、それに2人だから仲良くなれるのではないか?という安直な考え。
「はい」
「はーい」
僕が手を挙げた後にもう1人。
誰だろう?と思ってちらりと見ると斎藤和泉(さいとう いずみ)くんだった。
話したことなかったけど、元気でスポーツ少年で有名。なんでスポーツ少年が園芸なんてするんだろう…?
というか園芸とか女子やりそうなのに2人とも男子という。思わず笑う。
「おー、じゃあ決定ー。解散後少しだけミーティングあるから202号室になー」
なんて言って。本当にこの先生やる気なさそうだよね…。隣を見ると空くんが
「…雪って園芸とか興味あったの?」
「や…まあ、挑戦?」
確かに挑戦は挑戦。空くんからすこーし離れるっていう。流石に離れすぎは心臓に良くないからほんの少しだけど…!
ふうん?となんか言いたそうな空くんを見てどうしたんだろうって思った。
「今日、待ってるから」
そう言われて空くんに髪をくしゃくしゃされる。顔が熱いです、本当。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
81 / 111