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和泉くん
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何で………どうして……僕は、空くんと同棲してないんでしょう…?
キスした後、お互いの家に帰って、母さんと話したり、お風呂はいったり、空くんと電話したり、……。で、朝になってて今花壇の水やり。
同棲したら、ずっと一緒に居られる、の、に…!
あ、やばいです、また依存症の症状が…。空くんは、大人。僕以上にどハマりしてないから、僕がキスしてほしいって言わない限り、町中じゃほぼしない。…というより、したことないかも。
うーん、と背伸びする。
愛の格差社会…?
「ユッケちゃーん、そっち終わった?」
元気な声が校庭に響いて、声の主はこっちに犬のように駆けてくる。和泉くんは印象通り、元気で活発でよく喋って、なんというか抜けているというか、あと、犬みたいな、人。これだから周りから好かれるのだろうなぁって思った。
「あともう少しかなー」
なんて言って最後の花壇に水をやる。
「1日目お疲れ様っ!こんなん進んでやるとか俺らいい子ちゃんかよーってな!」
ふふふーと笑ってる彼はどこか日向に似ている気がする。や、全く性格とか違うけど。
なんだろう…?
「和泉くんって何で園芸委員なんてしようと思ったの?」
「えー?…だって、ユッケちゃんって、瀬崎くんとしか話さないイメージで、あと倉持くんと茅野くん?もかな。その他は拒絶、みたいな。だからどんな子なのかなーって興味湧いて」
…僕の第一印象…。なんか空くんにもそんなよーなこと言われた気がする。なに、僕そんなに負のオーラだしてるの?
何故だ…解せぬ…。
眉間にしわを寄せていると
「おじいちゃんになっちゃうよ?」
とおでこを撫でられて、ふふっと笑われて。
とりあえず、いい人そうでよかった、と胸を撫で下ろした。
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