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和泉くんの素顔
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「っつたく、だりーよな。あっちの方が皆にはウケいいからそっちで生きてるけど。中学の頃素は怖いって言われたし。」
あのすみません和泉さん、前までとギャップがすごすぎて何も喋れません。
「ほら、行くぞ。おわんねぇだろ仕事。」
なんて僕の分のジョウロまで持ってくれた。……根は優しいのだろうか?こういうのに女子はギャップ萌えとか言うのだろうか。確かに今萌えたような気がします、はい。
あ…、でももちろん空くんにしか心臓持ってかれないから…!ここ大事!
…なんて。
「ねえ、もしかして和泉くんの素顔?…知ってるのって僕だけ?」
「あと幼馴染の唯だけ」
「へへ、なんか嬉しいね。僕はどっちの和泉くんでも好きだけどなー」
なんか、こうやって素を見せてもらえるって特別感?あって嬉しい…!なんて1人で喜んでいます、雪くん。
「そりゃどーも」
和泉くんはそう言って少し笑った。
それから校庭の花壇に水をやって終わり!疲れる仕事だけど、若干楽しい。和泉くんの素顔?も見れたし、なんだか幸せな気分。
「おはよ、雪」
「空くん!おはようございます」
空くんの周りはピカピカしてる。ほら、あの…大仏さま、みたいな。ぎゅーとしたいのを必死に我慢する。
「瀬崎くん!おはよ〜」
「あ、斎藤くん。おはよ」
空くんに挨拶する時の和泉くんはふわっふわなわんこに戻ってる。
…なーんか、面白いな。本当はこんなキャラじゃないんです!みたいな。少女漫画…見たことないけどそういうのにありそうだよね、うん。
1人で少し笑ってたら空くんが見てない間に軽く頰を引っ張られて。
「何ニヤニヤしてんだよ」
和泉くん真顔です。
べ…別にニヤニヤはしてません!
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